礼服と喪服、スーツの違い(男性編)|マナーと着こなし方を徹底解説

礼服とは?
スーツを着用する機会には、「ビジネス」「冠婚葬祭」と大きく分けて2つの種類があります。そして、年齢を追うごとに増えていくのが、結婚式や葬式。着用するスーツも、礼服と呼ばれる服になります。そこで今回は、特に初めての礼服選びでよく思うであろう疑問、礼服とスーツの違いを見ていきながら気になる『礼服の3つの種類』『一般的なブラックスーツと喪服との違い』『葬儀にスーツで出席するのはマナー違反?』、礼服のマナーと着こなし方をご紹介していきます。


< 目次 > -クリックすると各内容へ飛びます-
1. 3つの種類に分かれる礼服
1-1. 【1】<正礼装>モーニング・燕尾服
1-2. 【2】<準礼装>タキシード・ディレクターズ
1-3. 【3】<略礼装>ダーク・ブラックスーツ
2. 一般的なブラックスーツと喪服との違いとは?
3. 葬儀にスーツで出席するのはマナー違反?
4. 葬儀にはどの種類のスーツなら着用可能か
5. シーン別で実際に起こりうる事とは?
6. 礼服の基本マナーと着こなし方
7. 喪服の基本マナーと着こなし方
8. 結婚式での持ち物は?
9. 葬儀での持ち物は?
礼服は3種類に分かれる
シーンによって着用する礼服やスーツは異なります。ここでは、礼服を選ぶときに知っておきたい礼服の種類について見ていきます。礼服には、正礼装・準礼装・略礼装(略礼服)の3つに分けられます。昼間に行われる結婚式や披露宴は昼の礼服、夜に行われる舞踏会や結
婚式は夜の礼服で参加するのがマナー。

【1】最も格式の高い<正礼装>
モーニング・燕尾服
正礼装は「モーニング」「燕尾服」 があります。主に、結婚式や披露宴などで着用され最も格式の高い装いとなります。
● モーニングコート・・・フロックコートの前裾を乗馬用に切り落とし、後ろを長く斜めにカットされた独特なデザインが特徴。昼の礼服として、最も格式の高いモーニングは、主に結婚式の新郎、両家のお父様の定番衣装。公的な式典、記念パーティーの主催者、葬式の喪主が着用します。

● 燕尾服・・・ジャケットの裾が燕(ツバメ)の尾のように2つに割れているのが特徴。夜の正礼服として、格式の高い結婚式や披露宴などで着用します。

【2】用途が幅広い<準礼装>
タキシード・ディレクターズスーツ
「タキシード」・・・主に夕方以降に開催されるパーティーに出席される方。ブラックタイを着用することから、“ブラックタイ”と指定されたフォーマルな場面での服装となります。夜の準礼装とされているが、近年は正礼装としても選ばれています。

「ディレクターズスーツ」・・・ブラックスーツよりもワンランク上の着こなしに。その名のとおり、ディレクター(重役)クラスの格調高いフォーマルスタイル。黒のジャケットにグレーベストとストライプのコール地の(正礼装・準礼装のスーツで着用されるパンツ)スラックスを合わせるのが基本です。

【3】礼服の一つとしてある<略礼装(略礼服)>
ダークスーツ・ブラックスーツ
● ダークスーツ・ブラックスーツ・・・スーツカラーの中で、濃いネイビー・グレーがダークスーツとされており、礼服の一つとしてあります。ブラックスーツ(フォーマルシーン)と同等、結婚式や式典などで着用することが出来ます。※正式なマナーとして、黒のネクタイと黒い靴下を用意しておきましょう。

<一般的なスーツと略礼装(略礼服)での違いは、デザインにあります>
●襟のステッチの違い・・・「AMFステッチ」が一般的なスーツのほとんどに入っていますが、略礼服には、ステッチが入っていないモノが多いです。

●ベントの違い・・・「センターベント・サイトベンツ・ノーベント」の3種類がありますが、略礼服には、切れ目のないノーベントが適しています。※ベントは、わかりやすい色味のジャケットで比較しています。

●パンツの裾・・・略礼服の裾は、シングルまたはモーニングカットになっているのが良いです。

▼▼▼略礼服の着こなし方が気になる方はこちらもチェックしてみてください。
■ 関連ページ:
略礼服とは?礼服の3つの種類や略礼服を選ぶポイントを紹介!
昼と夜の正礼装
ここまで、最も格式の高い礼服の順に見てきましたが、昼と夜の正礼装についてもう一度整理していきます。
<昼の正礼装>
昼間の礼服は、黒・グレーのモーニングコート。着用シーンは、公式行事や格式の高い結婚式や披露宴、新郎・新婦のお父様の定番衣装となります。また、記念式典、卒業式などの装い、葬式の喪主などが着用します。ホテル等での着席式パーティーなどでも着られます。モーニングコートは、古い時代からのある装いのため、特別な場以外ではあまり着られることが少なくなっています。

<夜の正礼装>
最もスタンダードな夜の礼装がタキシード。夕方18時以降(冬は17時~)での着用されます。着用シーンは、結婚式・披露宴での新郎をはじめ新郎新婦のお父様や主賓。各種式典やパーティーに出席の方。“ブラックタイ” と指定のある招待状にあるパーティーはタキシード着用となります。ジャケットは、ピークドラペルかショールカラーが一般的で、襟に拝絹(はいけん)付き。スラックスには、側章と呼ばれる両脇のある飾りのラインが1本入っているのが特徴です。

一般的なブラックスーツと喪服(ブラックスーツ)との違いとは?
まず、 “礼服” と “喪服” の違いを簡単に説明すると、礼服は、冠婚葬祭で着用する正装。喪服は、お葬式・法事の場で着用する礼服のことになります。冠婚葬祭=礼服、お葬式=喪服と、どちらの意味でも正しい表現として認識しておくと良いでしょう。

次に、一般的なブラックスーツと喪服のブラックスーツの2つで比較すると違いがあります。一番は黒色の違い。礼服として着用する黒よりもさらに濃い黒色となり、光沢や艶が出ない漆黒色です。その為、お葬式の場では一般的なブラックスーツはNG、式典などでは濃い黒色のブラックスーツはNGとなります。

葬儀にスーツで出席するのはマナー違反?
上記で、ブラックスーツと喪服との違いについて見てきましたが、実際に着る場面で多くの方が悩まれるのが “葬儀” に出席する際の服装ではないでしょうか。
●葬儀(葬式)とは・・・故人偲んで成仏を祈願する行いの事。僧侶を招いて遺族や親族(近親者)で行われます。現在では “お通夜・葬式・火葬” をまとめて葬儀と呼ぶ場合もあります。


葬儀にはどの種類のスーツなら着用可能か
<葬儀・告別式に参列時のスーツ>
スーツは、無地のブラックスーツを着用する。パンツの裾はシングル。上下違いの服装は避ける。ワイシャツは、無地のシャツ、リラックス感のあるか開襟シャツや白以外のカラーシャツはNGとなります。ネクタイは、無地の黒ネクタイ。派手なネクタイやネクタイピンはつけない。靴は、光沢のない黒の革靴。金具などの飾りが目立たないモノ。靴下は、黒で揃えるようにしましょう。

<お通夜に参列時のスーツ>
スーツは、濃紺や濃いグレーのダークスーツを着用する。柄は、無地あるいは目立たないストライプが良いでしょう。ワイシャツ、ネクタイ、靴などは、葬儀と同様のモノを着用する。基本的に地味な色合いを選び、光沢のあるものや派手なデザインのモノは避けるのが良いでしょう。

*****
葬儀におけるスーツ・身なりのマナーとは
・葬儀の場面では、自分が目立たないようにする
・結婚指輪以外の小物は避ける
・バックは光沢のある素材を避ける 動物の革製品も控える
参列するシーンによってちょっとした違いはありますが、正式な “喪服” を1着、合わせる小物を一通り揃えておくことをオススメします。

▼▼▼葬儀・法事の服装について気になる方はこちらもチェックしてみてください。
■ 関連ページ:
法事に着るスーツとは?~黒色・喪服・平服で見る服装の違い~
シーン別で実際に起こりうる事とは?
ビジネスの場では基本的に、礼服はNGとなります。
<葬式の場での礼服>
会社から直行で葬式に行くことになる機会も少なくありません。ですが、仕事後であっても “喪服” の着用が基本になります。見る人によっては違いがわかり、マナーがなっていないと思われてしまいます。グレーやネイビーなどのビジネススーツはもちろんNGですし、ダーク系のビジネススーツに黒いネクタイでもNGです。必ず喪服を着ていきましょう。

<成人式の場での礼服>
まだ社会人ではない若い人は、ビジネススーツの用意がないために、礼服である真っ黒のスーツを成人式や入学式で着用するなんてことも。ただ、一般的にそういったシーンでは、礼服ではないダーク系のスーツや少し柄の入ったオシャレなスーツを選ぶと良いでしょう。

礼服の基本マナーと着こなし方
礼服や喪服を選ぶ時は、一般的なスーツ(ビジネススーツ)としてではなく、全く別のスーツとして1着持っておくと良いでしょう。
<礼服の基本スタイル>
礼服は、冠婚葬祭(結婚式・入学式・お葬式)で着用することができる服装になります。大きく分けると、ブラックスタイルとカラースタイルの2つがあります。ブラックスタイルは、葬儀に着る “喪服” が一般的です。カラースタイルは、喪服の黒以外、結婚式やお祝いの席で着るモノとなります。

<礼服の着こなし方>
先述にある【礼服は3種類に分かれる】で触れたように、基本スタイルはなく、着用シーンや立場によって着こなし方が変わります。
【1】<正礼装> モーニング・燕尾服
【2】<準礼装> タキシード・ディレクターズスーツ
【3】<略礼装(略礼服)> ダークスーツ・ブラックスーツ


▼▼▼結婚式・披露宴の服装が気になる方はこちらもチェックしてみてください。
■ 関連ページ:
結婚式・披露宴に相応しい男性の服装とは~スーツ・シャツの着こなし術~
喪服の基本マナーと着こなし方
<喪服の基本スタイル>
喪服は、葬儀(葬式・法事)の席での服装になります。喪服は、礼服の種類の一つです。「葬儀で、礼服または喪服を着る」は、どちらの意味も間違いではありません。喪服の基本は、ブラックフォーマルのスーツに、白いワイシャツ、黒いネクタイ、黒い靴下・靴、というのが基本スタイルになります。【マナーを守りながらもお洒落をしない服装】を心掛けることが大切です。

<喪服の着こなし方>
細かな喪服の着こなし方をみていくと、スーツの色は、より深い黒(漆黒)、シャツは柄のない白、ネクタイや靴下は黒に統一。靴は、黒のストレートチップ・プレーントゥが良い。金具が付いていたり、エナメルなどの光沢感のあるモノはNGとなります。※ネクタイは、華やかな印象になるディンプルは避けるようにしましょう。

▼▼▼葬式のネクタイが気になる方はこちらもチェックしてみてください。
■ 関連ページ:
葬式のネクタイ|選ぶべき色と結び方のマナーとは?
季節ごとの礼服・喪服の注意点
礼服や喪服を着る時は、事前に知ることもあれば突然訪れる事もあります。フォーマルなシーンでの季節ズレの装いは印象が悪くなってしまいます。
<夏の装い>
葬儀に限らずですが、夏の葬儀は上着を脱ぎたくなりますが、弔事の場においては基本的に着用したまま参列するのがマナーです。暑さを少しでも軽減したい方は、サマーフォーマルを用意するのもありです。デメリットとしては夏以外は避ける必要があります。是非、選ぶ時の参考にどうぞ。
<冬の装い>
冬はコートが欠かせません。会場までの移動時には問題なく着用できます。室内では脱ぐようにしましょう。色柄は、シンプルなダークカラーやシンプルな無地のモノを選びましょう。

結婚式での持ち物は?
結婚式での持ち物には、必ず用意するモノが含まれているので事前に準備し当日慌てないようにしましょう。
□【1】ご祝儀
必ず用意する持ち物。また、ご祝儀は “袱紗(ふくさ)” に包んでおくことがマナーです。男性の場合は、スーツの内ポケットに、ご祝儀袋のまま持ち運びことは避けましょう。
□【2】招待状
意外と忘れてしまいがちなのが「招待状」しっかりと会場へ持っていきましょう。会場までの地図やアクセス、式や披露宴の開始時間など大切なお知らせが掛かれています。
□【3】財布や小物(ハンカチ・ティッシュ)
財布は、結婚式中に使う機会はないが“忘れ物をしてしまい、コンビニで買う”“空いた時間にお茶をする”など、必要になることもあります。普段持ち歩いていない人もいるかもしれませんが、ハンカチやティッシュはエチケットとして持っておきたい。

葬儀での持ち物は?
葬儀での持ち物もしっかりと必要なモノをチェックし用意しておきましょう。
□【1】香典
葬儀やお通夜に持っていきます。両方に参列する場合は、お通夜に持参するのが一般的です。香典袋や表書きには種類があります、故人に合わせて選ぶようにしましょう。宗派や信仰が分からない場合は、シンプルな香典袋、表書きは「御香典」「御霊前」と記載するようにしましょう。
□【2】袱紗(ふくさ)
香典袋のまま持ち運ばずに、袱紗(ふくさ)に包んでおきましょう。色にも注意。黒や紺、グレーなど寒色系のモノ、装飾の少ないモノを選びましょう。中には“弔事用”とパッケージに書いてあるモノもあります。紫色の袱紗は、慶弔両用に使用できるので、1つ持っておくと便利です。

結婚式とは違う持ち物。親族であっても数珠の貸し借りは避ける。自分の分を用意しておきようにしましょう。色や素材に特に決まったモノはありませんが、宗派にや信仰によっては数珠の数がデザインが異なります。略式数珠は、宗派等に関わらず使え汎用性が高いので、最初に購入するモノとしてオススメです。
□【4】ハンカチ
葬儀に参列する場合のハンカチは、なんでもよいわけではありません。白色が黒色が基本です。柄は無地のものが好ましいですが、同色の刺繍や控えめなレースがデザインされたものは問題ありません。原色系、赤やピンクなど派手な色や柄モノは避ける。汗をかきやすい時期も雨の日などにはタオルを合わせて持っておくと便利です。
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