レディースのブラックフォーマルの選び方は?喪服との違いや小物選びも紹介
弔事や改まった場にふさわしい装いとして知られる礼服、「ブラックフォーマル」。格式ある場に臨む際は、状況に合った一着を選ぶことが大切です。いざという時に慌てないよう、基本を押さえておきましょう。
そこで今回は、『ブラックフォーマルとは』『喪服との違い』『レディースのブラックフォーマルの種類』『レディースのブラックフォーマルを選ぶポイント』『レディースのブラックフォーマルに合わせる小物選び』『葬式/葬儀(弔事)におすすめのレディースブラックフォーマル』『式典/パーティー(慶事)におすすめのレディースブラックフォーマル』『ブラックフォーマルならオーダースーツ』について見ていきながら、レディースのブラックフォーマルの特徴や選び方をご紹介します。
目次
ブラックフォーマルとは
ブラックフォーマルとは、冠婚葬祭のさまざまな場面で着用できる黒を基調とした正装を指します。特に葬儀や告別式などの弔事の場での礼服として広く着用されていますが、それだけでなく卒業式や結婚式の親族としての出席など、慶事の場にもふさわしい礼服とされています。シンプルかつ格式高いデザインで、場の雰囲気に合わせてきちんとした印象を与えられるのが特徴です。ブラックフォーマルは冠婚葬祭全般で使用できる礼服であるため、一着持っておくと幅広いシーンで着用できます。特に女性用はシルエットや素材、丈の長さなどにバリエーションがあり、状況に合わせて選ぶことが可能です。
喪服との違い
ブラックフォーマルはどんな礼服?喪服との違いは?
喪服はブラックフォーマルの一種で、特に弔事の場で着用される最も格式の高い礼服です。ブラックフォーマルは冠婚葬祭全般に対応できる正装ですが、その中でも喪服は葬式やお通夜、法要などの弔事に限って着用されます。喪服は深い黒の色味で、光沢を抑えた素材が使われており、装飾も控えめです。一方同じブラックフォーマルでも、慶事に使われるものは、やや光沢のある素材や柔らかいシルエットが特徴で、控えめながらもデザイン性が取り入れられている場合があります。ブラックフォーマルはシーンに応じて使い分けることがポイントです。(画像左:ブラックフォーマル、画像右:ブラックフォーマル兼喪服)
▽女性がお葬式やお通夜で着るスーツのマナーについて詳しく知りたい方はこちら。
■ 関連ページ:女性のフォーマル(礼服・喪服)のマナーを紹介 ~お葬式・お通夜で着るスーツ
レディースのブラックフォーマルの種類
レディースのブラックフォーマルのシルエットには、様々な種類があります。TPOや年齢に合ったデザインを選ぶことで、安心感を与えることが可能です。ここではフォーマルな場にふさわしい女性用のブラックフォーマルをスタイル別に紹介します。
ワンピース・スカートスタイル
(引用:https://www.rakuten.co.jp/)パンツスタイル(パンツスーツ)
パンツスタイル(パンツスーツ)も、動きやすさと落ち着いた印象を兼ね備えているため、最近女性への人気が高まっています。ストレートパンツ・テーパードパンツ・ワイドパンツと、シルエットの選択肢が豊富で、好みや体型に合わせて選べるのも魅力です。特に40代以降の女性を中心に、体型をカバーしつつ快適に着用できる点で人気があります。また防寒性が高く、季節を問わず使いやすいのもメリットです。快適性ときちんと感を両立したい方は、パンツスタイルがおすすめです。
▽レディースパンツスーツの格式やマナーについて気になる方はこちら。
■ 関連ページ:女性の喪服でパンツスーツはだめ?フォーマルウェアの格式、マナーを解説
レディースのブラックフォーマルを選ぶポイント
レディースのブラックフォーマルは、場にふさわしい印象にする必要があるため、デザインや雰囲気だけでなく、細かなディテールにも注意が必要です。見た目の印象はもちろん、着心地や機能性なども含めて、場の雰囲気に合った一着を選びましょう。
丈感・シルエット
(引用:https://www.rakuten.co.jp/)季節感
(引用:https://www.rakuten.co.jp/)機能性
ブラックフォーマルに限らず、礼服では着心地の良さや扱いやすさといった機能性も重視すべきポイントです。急な場面での着用が多いため、一人でも着脱しやすい前開き仕様や、袖通しのしやすさなど、選ぶ際に確認しておくと良いでしょう。サイズ調整ができるウエストゴムや、動きやすいストレッチ素材を使用したタイプなら、長時間の着用でも快適に過ごすことができます。またシワになりにくい素材を使用したブラックフォーマルは、移動や着席時も美しいシルエットを維持することが可能です。礼服はデザイン性だけでなく、機能面にも目を向けることで、より実用的な一着が見つかるでしょう。
レディースのブラックフォーマルに合わせる小物選び
ブラックフォーマルは、服装だけでなく小物類にもTPOを配慮して選ぶ必要があります。場の雰囲気を損なわないよう、色味や素材、装飾の有無など細部にまで配慮することが大切です。上品で控えめな印象を心がけましょう。
バッグ・靴
ブラックフォーマルに合わせるバッグや靴は、場面によって選び方が異なります。弔事の場合は、黒一色で光沢のない素材が基本です。バッグは小ぶりで装飾のないシンプルなもの、靴もプレーンなパンプスがふさわしいとされています。エナメルなどの光沢素材や金具付きのアイテムは避けましょう。一方、慶事では少し華やかな雰囲気が求められるため、ベージュやグレーなど明るめの色や、上品な光沢のある素材を取り入れても問題ありません。ただし派手すぎないデザインを意識することが大切です。どちらのシーンでも、清潔感と控えめな印象を大切にしましょう。
ストッキング
ブラックフォーマルのストッキングは、TPOによって選び方が異なります。弔事では、厚手のタイツではなく、黒色で肌がわずかに透ける程度のストッキングを選ぶと安心です。光沢のあるタイプや柄入りのものは避け、落ち着いた印象のものがおすすめです。ただし、お通夜では肌色(ベージュ)を着用してもマナー違反にはなりません。また結婚式や卒業式といった慶事の場でも、肌色のストッキングが良いでしょう。自然なトーンで、清潔感のある着こなしを意識することが大切です。
アクセサリー
女性がブラックフォーマルに合わせる際のアクセサリーは、華美になりすぎない上品なものを選ぶのが基本です。弔事・慶事どちらの場でもふさわしいとされているのが、パール(真珠)のアクセサリーです。パールには「涙の象徴」という意味合いもあり、特に弔事では一連のネックレスが正式とされています。一方、慶事ではパールのネックレスに加えて、イヤリングやピアスなどをさりげなく取り入れるのも良いでしょう。いずれの場合も、輝きが強い宝石や、目立つデザインは避け、控えめで上品な印象を心がけることが大切です。
葬式/葬儀(弔事)におすすめのレディースブラックフォーマル
葬式や葬儀などの弔事では、格式と厳粛さを重視した礼服が求められます。弔事の場における女性のブラックフォーマルは、シンプルで落ち着いたデザインが基本です。TPOやマナーを守った服装を心がけましょう。
スカートスタイル
ブラックのタイトスカートスタイルに、同色のクルーネックニットを合わせた落ち着きのあるコーディネートです。すっきりとした縦のラインが、きちんと感を演出しています。パンプスやバッグなども黒にまとめて、全体の統一感を高めるのがおすすめです。露出を抑えたデザインで、弔事の厳かな雰囲気にも自然に溶け込みます。
パンツスタイル(パンツスーツ)
ブラックのセミフレアパンツスタイルに、同色のクルーネックニットを合わせた端正なコーディネートです。程よく広がるシルエットのパンツは脚のラインを拾いすぎず、弔事の場にふさわしい上品な印象を与えます。シンプルなブラックパンプスを合わせることで、落ち着いた印象と高い機能性を兼ね備えた着こなしに仕上がります。
式典/パーティー(慶事)におすすめのレディースブラックフォーマル
式典やパーティーなどの慶事では、格式を保ちつつも華やかさや女性らしさを演出するブラックフォーマルが理想です。明るめの素材や控えめな光沢感を取り入れたデザインも着用可能なので、着こなしの幅が広がります。
スカートスタイル
艶のあるブラックのタイトスカートスタイルに、清潔感のあるホワイトのトップスを合わせた華やかなコーディネートです。上半身の明るい色味が顔周りを明るく見せ、慶事らしい晴れやかさを演出します。足元はブラックのパンプスで全体を引き締め、フォーマル感をキープ。スカーフで彩りを添えることで、華やかさが引き立ちます。
パンツスタイル(パンツスーツ)
深みのあるブラックのワイドパンツスタイルに、ホワイトシャツを合わせた気品のある着こなしです。首元にボルドーの蝶ネクタイを合わせることで、華やかさと個性をプラス。メンズモデルでゆったりとしたシルエットのパンツなので、格式を保ちながらも動きやすく、立ち座りの多い場面でも安心して着用することができます。
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女性がTPOやマナーを配慮するシーンで着用するブラックフォーマルは、自分に合った一着を選ぶことが大切です。体型にフィットしたシルエットや、着用シーン・時期に応じた素材・デザインにすることで、見た目の印象も、着心地も格段にアップします。
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