スーツのお手入れ方法
スーツはアイロンがけが大切!正しい手順を動画付きでわかりやすく解説
スーツのシワが気になっても、そのまま放置していることはありませんか?スーツのシワは、正しい手順でアイロンがけすることで自宅でも取ることができます。さらに、アイロンがけにはシワを取るだけでなく、テカリの防止や消臭効果といったメリットもあります。
そこで今回は、『スーツにアイロンをかけた方が良い3つの理由』『動画付き|アイロンのかけ方』『スーツにおすすめのアイロン』『スーツにアイロンがけをする際のポイント』『スーツにアイロンをかけた後の注意点』『シワになりにくい生地を使ったスーツ』『定期的なアイロンがけでスーツを清潔に』について見ていきながら、スーツにアイロンをかける理由や正しい手順について紹介します。
目次
スーツにアイロンをかけた方が良い3つの理由
最近は、ノンアイロンや防シワ加工のスーツが増えたことで、アイロンがけをしなくなった方も多いのではないでしょうか。しかし、スーツにアイロンをかけるメリットは、シワを取ることだけではありません。ここでは、スーツにアイロンをかける主な理由を3つご紹介します。
1.シワがなくなり清潔感のある見た目になる
シワのあるスーツを着用していると、だらしなく見えてしまいます。定期的にアイロンをかけることでシワをなくし、清潔感のある爽やかな印象を保つことができます。また、パンツにはセンタープレス(クリースライン)と呼ばれる折り目があります。この折り目が真っ直ぐ綺麗に入っていると、パンツのシルエットが美しく見えます。センタープレスは、日々の動きや湿気によって薄くなってしまいますが、アイロンをかけることで綺麗な状態を維持することができます。
2.テカリを防止できる
アイロンがけにはテカリ防止の役割もあります。お尻や膝上、肘はテカリが発生しやすいため、一度手持ちのスーツを確認してみると良いでしょう。特に自転車通勤の方やデスクワークの方、リュックを普段使いする方は一段と注意が必要です。ジャケットやパンツがデスク・椅子・かばんなどに擦れることで、テカリが起こりやすくなります。テカリはアイロンのスチーム機能やブラッシングを行うことで、進行を緩やかにすることができます。テカリを完全に解消することは難しいですが、アイロンがけやブラッシングを習慣化して対策しましょう。
▽スーツのテカリの原因と防止方法について詳しく知りたい方はこちら。
■ 関連ページ:気になる“スーツのテカリ”の原因と防止方法|段階別で分かる直し方とは?
3.消臭効果を期待できる
アイロンの熱と蒸気が、汗やタバコ、食べ物などの臭いを分解・除去してくれることで、消臭効果も期待できます。スーツを頻繫にクリーニングに出すことは難しいですが、臭いが気になる方は気軽にケアできるアイロンがけがおすすめです。また、高温のスチームは雑菌の繁殖を抑える効果もあるため、清潔な状態を維持することにも繋がります。汗の臭いや加齢臭による臭い移りに、自分で気づくことは困難です。周囲に指摘される前に事前にケアすることが大切です。
動画付き|アイロンのかけ方【ジャケット】
スーツのアイロンがけを行うときは、スチームアイロン・アイロン台・あて布を用意します。アイロンがけに慣れるまでは、アイロンの鉄板部分をスーツに強くあてないことを意識しましょう。シワの気になる部分に軽くスチームを当てる程度で問題ありません。ここからは、ジャケットのアイロンがけのポイントを解説しているので、動画と合わせて参考にしてみてください。
手順1.袖部分
①肩から袖口に向かって、手でシワを伸ばしながら優しくかけます。
②軽くアイロンをしても、肘部分のシワが取れないときは、スチームをかけた後にあて布をして、袖を引っ張りながら撫でるように軽くアイロンをかけていきます。
③アイロンをかけ終わったら、ハンガーにかけましょう。時間を置くことである程度、肘部分のシワを取ることができます。
④それでもシワが残るような場合は、ハンガーに吊るした状態でスチームをあてましょう。これらを繰り返すことで、次第にシワが取れていきます。
手順2.前見頃
①アイロン台にジャケットの半分を被せるように設置します。
②襟部分は襟を返して裏側からアイロンをかけていきます。スチームを当てすぎると襟部分の芯材や表地が剥がれ、生地が波打つ可能性があるため、注意しましょう。
③傷ませたくないジャケットであれば、熱をあてるだけでも十分です。あて布をしてシワになっていないか確認しながらアイロンをかけることがポイントです。スーツは熱が強くないと浮いたり、波打ったりすることがあるので、適切な温度でアイロンをあてましょう。
④襟の返りが弱いと感じる場合、スチームは使用せず、あて布をして軽く撫でるように熱をあてると綺麗に仕上げることができます。
手順3.後見頃
①アイロン台にジャケットを着せるように被せ、あて布をした状態でアイロンをかけます。
②ベントや裾は、生地が椅子と擦れてシワができやすい部分です。背中の裾を引っ張りながら、中心から外側に向かうようにアイロンをかけると綺麗にシワを取ることができます。
③後身頃はしっかりプレスしても構いませんが、正しい位置にアイロンがけができているか、たまにあて布をめくって確認することをおすすめします。
▼さらに詳しくはYouTube動画をチェック▼
動画付き|アイロンのかけ方【パンツ・スラックス】
パンツは膝裏部分がシワになりやすい印象がありますが、実は帯の根元や股の部分もシワになりやすい部分です。手持ちのパンツを一度確認してみると良いでしょう。また、パンツのアイロンがけはシワを取るだけでなく、折り目を維持するためにも重要です。
手順1.帯の根元
①アイロンをかける前に、一度スチームを当て、手で左右に伸ばしてシワが取れるか様子を見ましょう。
②シワが取れない場合は、アイロン台の端にパンツを被せ、あて布をしながら優しくアイロンをかけます。帯の根元は縫い目が重なっているため、強く当てるとテカリの原因になるので注意しましょう。アイロン台の代わりに、手に付けるアイロングローブを使うのもおすすめです。細かい部分も簡単に仕上げることができます。
③腰回りは蒸れやすいので、殺菌や消臭を意識すると良いでしょう。特に夏場や長時間着用した後は、定期的にスチームを当てて清潔な状態を維持しましょう。
手順2.センタープレス(クリースライン・膝裏)
パンツの前身頃と後身頃の中心に入っているラインのことを「センタープレス(クリースライン)」と呼びます。パンツは、センタープレスが薄くなっていたり、ハンガーにかけるときに膝裏にシワがついていたりすることがあります。
①あて布を使用して少し強めに、両面からアイロンをかけましょう。センタープレスの付きやすさは生地によって異なるため、しっかりと折り目がついているか確認しながら進めることがポイントです。
②センタープレスの高さが左右でずれているとバランスが悪く見えてしまいます。股の高さあたりを基準に左右で揃えることを意識しましょう。
手順3.裾
①テカリを防ぐために内側からかけることがポイントです。特に裾口にボタンを使用しているダブル仕上げの場合、テカリがボタン周りに発生しやすいため注意しましょう。
②内側から熱で形を整えるようなイメージでかけると、シワが取れて自然な仕上がりになります。
③内側からのアイロンだけではシワが取り切れない場合は、あて布をして外側から優しくかけましょう。このとき、ゴシゴシとこすらず、前身頃と後身頃のつなぎ目からセンタープレスに向かってかけることで、テカリを防ぎながら綺麗に仕上げることができます。
▼さらに詳しくはYouTube動画をチェック▼
スーツにおすすめのアイロン
スーツにおすすめのアイロンは?
しっかりとアイロンをかけたい方には、スチーム機能付きのアイロン(スチームアイロン)がおすすめです。スチームアイロンは、熱のみを利用するアイロン(ドライアイロン)とは異なり、水タンクが付属しているため、熱と蒸気でシワを伸ばすことができます。これにより、スーツに直接触れずにアイロンがけができ、テカリを防ぎながら殺菌や消臭効果も期待できます。もっと手軽にアイロンをかけたい方には、ハンガーにかけたまま使用できる衣類スチーマーがおすすめです。出勤前などにシワが気になったときに、アイロン台なしでサッとシワを取ることができます。パンツの折り目をしっかりつけたいときはスチームアイロン、ジャケットを立体的に仕上げたいときは衣類スチーマーと、用途に応じて使い分けるのも良いでしょう。
▽アイロンが準備できない時のスーツのシワ取り方法について詳しく知りたい方はこちら。
■ 関連ページ:スーツのシワ取りでアイロンなしでも簡単にできる方法とコツを徹底解説!
スーツにアイロンがけをする際のポイント
スーツにアイロンをかけるときに、意識したいポイントがいくつかあります。ポイントを抑えてアイロンがけをすることで、より一層綺麗に仕上がります。ここからは、アイロンがけで特に意識するべきポイントを紹介します。
スーツの素材によって温度を調整する
アイロンがけの適切な温度は、スーツの素材によって異なります。綿や麻など熱に強い素材は高温(210℃まで)、ウールは中温(160℃まで)、熱に弱いナイロン・アクリルなどは低温(120℃まで)が基本です。適切な温度がわからない場合は、洗濯表示(取扱表示)を参考にしましょう。アイロンの適切な温度を「・」の数で表しています。「・」が3つの場合は高温、2つの場合は中温、1つの場合は低温です。「✕」が付いている場合はアイロンがけ自体を避けましょう。素材に適さない温度の場合、シワが綺麗に取れなかったり、生地を傷めてしまったり、美しく仕上がらない可能性があるため注意が必要です。
折り目・ラインを意識する
アイロンをかける際は、折り目やラインを意識することが大切です。ジャケットのラペル(襟)の折り目に強くアイロンを当てると、ラインが崩れる原因になります。優しく丁寧にかけましょう。また、パンツは片足ずつ、折り目に沿ってかけましょう。綺麗な折り目を保つことができ、美しいシルエットの維持にも繋がります。
アイロン台・あて布を使用する
アイロンがけは、繊維を温めてシワを伸ばし、その後冷えることでピンと伸びた状態を維持する仕組みになっています。アイロン台は台の下から熱を逃がし、繊維を冷やす役割を果たすため、使用することで綺麗に仕上げることが可能です。しかし、アイロン台を使用しないと熱がこもり、アイロンの効果が薄まってしまいます。綺麗に仕上げるためにも、アイロン台を用意しましょう。また、スーツにアイロンをかける際は必ずあて布を使いましょう。直接当てると生地が傷む、溶ける、テカリが出るなどの原因になります。あて布越しに優しくかけることが大切です。
スーツにアイロンをかけた後の注意点
アイロン直後はスチームの湿気が含まれているため、そのままクローゼットにしまうとカビの原因になります。風通しの良い場所で陰干しし、十分に水分が抜けたことを確認してから収納しましょう。また、ジャケットは、スーツ専用のハンガーが最適です。スーツは立体的に作られているため、薄いハンガーや針金ハンガーは型崩れやシワの発生に繋がります。肩の形状に沿って立体的に作られた、スーツ専用ハンガーがおすすめです。パンツは、様々な種類の専用ハンガーがありますが、クリップタイプのものを選ぶと良いでしょう。裾が上になる状態で吊るすと、腰部分の重みによって膝や太もも部分のシワが伸びやすくなる効果があります。
▽スーツを長持ちさせる保管方法ついて詳しく知りたい方はこちら。
■ 関連ページ:スーツを長持ちさせる保管方法とは? 普段のお手入れ方法もご紹介!
シワになりにくい生地を使ったスーツ
アイロンがけが苦手な場合は、シワになりにくい生地が使われたスーツを選ぶこともよいでしょう。今回は、オーダースーツ専門店グローバルスタイルを例に、防シワ性に優れたスーツ生地があるブランドの一例をご紹介します。
TRABALDO TOGNA – トラバルド・トーニャ
トラバルド・トーニャはイタリアを代表する高級服地メーカーです。コスパの高さから非常に高い人気を誇ります。中でも「エストラート」は、100%ウールでありながらストレッチ性と光沢を維持しています。
DORMEUIL – ドーメル
150年以上の歴史を持つドーメルは、パリに本社を置くフランスの服地マーチャント(商社)でありながら、英国高級生地を主力としています。2016年に開発された「エクセル」は、高級感のある艶感に加え、抜群のストレッチ性を兼ね備えています。
■ 関連ページ:オーダースーツならGlobal Style(グローバルスタイル)|1着2万円台~
定期的なアイロンがけでスーツを清潔に
今回ご紹介したスーツのアイロンがけの手順は、オーダースーツ専門店のスタッフが普段から実際に行っている方法です。慣れると短時間でできるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。スーツを清潔に保つため、定期的にアイロンをかけることをおすすめします。
オーダースーツ専門店グローバルスタイルは、シワのできにくいオーダースーツ生地のお取り扱いもあります。周囲からの印象を良くするだけでなく、自身の気持ちも上がるようなシワのない綺麗なスーツを着こなしましょう。
25年秋モノ新作生地も対象で本格オーダースーツを
▶本格オーダースーツ2着¥47,000~(税込¥51,700~)


オーダースーツ専門店「Global Style (グローバルスタイル)」とは?
“オーダースーツを、ビジネスマンの皆様にもっと気軽に楽しんでほしい。オーダースーツの新しい在り方を提案していきたい。”
そんな想いから生まれた、オーダースーツ専門店のグローバルスタイル。


グローバルスタイルの6つの特徴
【1】上質なスーツをリーズナブルな価格で!
【2】選べるスーツ生地が豊富!
【3】選べるスーツモデルが豊富!
【4】スタイリストによるカウンセリング
【5】ご家族や友人と一緒に“ENJOY ORDER!”
【6】充実の安心保証

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