スマートカジュアル・オフィスカジュアル
【男性向け】スマートカジュアルとは?季節別おすすめメンズコーデ12選を動画付きで紹介!
「スマートカジュアル」という言葉をご存知でしょうか。一般的にフォーマルとカジュアルの中間を指すことが多いですが、明確な定義がないためどんなコーディネートが良いのか迷う方も少なくありません。
そこで今回は、『主なドレスコードの種類』『スマートカジュアルが最適なシーンは?』『男性が押さえておきたいマナー』『【アイテム別】着こなしポイント』『【季節別】お洒落なメンズコーデ』『男性のスマートカジュアルにまつわる疑問5選』『レストランやパーティーでスマートカジュアルを着こなそう』について見てきながら、スマートカジュアルの特徴やおすすめコーディネートを紹介します。
目次
主なドレスコードの種類
服装には「ドレスコード」と呼ばれる、TPO(時間・場所・場面)を基準としたルールやマナーがあります。TPOを意識してコーディネートすることで、周囲に礼儀正しい印象を与えることができます。
(⇒スマートカジュアルとは? 先に見る)
1.フォーマル(正装・正礼装)
フォーマル(正装・正礼装)は、慶事、弔事ともに最も格式の高い正礼服となります。主に婚礼の新郎や、公的行事や記念式典での主催者、葬儀の喪主が着用します。男性の場合は、昼はモーニングコート、夜はタキシード(燕尾服)と決まっています。結婚式などのフォーマルなパーティー、ホテルのレストランでの食事、豪華客船やクルーズ旅行で使われることが多いです。
2.セミフォーマル(準礼装)
セミフォーマル(準礼装)は、正装の次に格式の高いスタイルとなります。結婚式や披露宴にゲストとして招待された場合の服装として一般的です。招待状に平服という指定が無い場合はセミフォーマルで良いでしょう。昼はディレクターターズスーツ、夜はタキシードとし結婚式の主賓やスピーチを担当する方が着用することが多いです。最近の準礼装は、正礼装・準礼装を兼ねタキシードやブラックスーツを着用することもあります。
3.インフォーマル(略礼装)
インフォーマル(略礼装)は、ダーク系スーツ・ブラックスーツスタイルとなります。日頃よりも少し華やかな服装をイメージすると分かりやすいです。インフォーマルは正式ではない・略式という意味があり、気軽に参加できるパーティーなどで着るスーツになります。スーツスタイルの1つであるスリーピース(ジャケットの中にベストを着用したスタイル)もこの略礼装に含まれます。日本ではブラックスーツに白・シルバーのネクタイのスタイルが略礼装として一般的です。ただし、海外では喪服のイメージを与えてしまうこともあるので避けることをおすすめします。
4.ビジネスアタイア
ビジネスアタイアは、ビジネスシーンにおける最も基本的な服装のことを指します。日常の業務から商談、会議まで幅広く対応するスタイルです。インフォーマルよりややカジュアルになりますが、相手に信頼感や清潔感を与えることが求められます。男性の場合は落ち着いた色・柄のビジネススーツが基本です。
5.スマートカジュアル(カジュアルフォーマル)
スマートカジュアルとは、フォーマルとカジュアルの中間の服装を指しており、「カジュアルフォーマル」とも呼ばれます。ビジネスアイテムをドレスダウン、カジュアルアイテムを上品に着るイメージです。明確な定義がされていないドレスコードですが、ジャケット(ブレザー)を着用すれば基本的に問題ありません。異なる色や素材のジャケットとパンツを組み合わせたジャケパンスタイルや、ジャケットとパンツが同じ生地で作られたセットアップスタイルなどが、スマートカジュアルな装いとされています。動画はこちら。
▽カジュアルフォーマルについて詳しく知りたい方はこちら。
■ 関連ページ:【メンズ&レディース】カジュアルフォーマルな服装とは?年代別・季節別におすすめコーデ24選を解説!
スマートカジュアルが最適なシーンは?
スマートカジュアルはフォーマルな装いの中でも最もカジュアルな服装で、着用する機会も多いです。招待状の内容などに「平服」と指定されている場合の服装として覚えておくと良いでしょう。主な着用場面は、同窓会や結婚式の二次会、高級ホテル、高級レストランのディナーなどで、シーンに合ったコーディネートを心掛けることが大切です。また、最近ではカジュアルな結婚式も増えており、ドレスコードとしてスマートカジュアルが指定されることあります。
男性のスマートカジュアルで押さえておきたいマナー
1.ジャケットを着用するのが基本
スマートカジュアルは、基本的にジャケットを着用します。そのため、テーラードジャケットを準備しておくと安心です。ジャケットを羽織っていれば、Tシャツやニット、カットソーなどどんなインナーを合わせても、スマートな印象を演出できます。ただし、ジャケットの素材や色はその人の印象を大きく左右するため、年齢やシーン、季節に合わせて色や素材を選ぶと良いでしょう。
2.ジャストフィットするアイテムを選ぶ
女性だけでなく男性にも当てはまりますが、露出度が高くサイズ感が不適切な服装は、清潔感に欠けるためNGです。服装のサイズは、体のラインが目立ちすぎない、程良いジャストフィットのアイテムを選びましょう。トレンドであるオーバーサイズの服装はだらしない印象を与えることがあるため、オーダースーツ専門店などで自分に合ったサイズ感に仕立てるのもおすすめです。
3.カジュアル過ぎるアイテムは避ける(ショートパンツ・ダメージジーンズなど)
Tシャツやショートパンツ、汚れたスニーカーなどカジュアル過ぎるアイテムは避けましょう。デニムを穿く場合は、ダメージ加工の入っていないシンプルなタイプが基本です。また、ジャージやスウェットといった部屋着を連想させるアイテムもNGとなります。
4.夏でもジャケットなしは極力避ける
服装がラフになりがちな夏のスマートカジュアルでは、どのようなスタイルが良いのか気になる方も多いです。ジャケットは極力羽織るのが好ましいですが、襟付きの長袖シャツをパンツの裾に入れたタックインスタイルであればスマートな着こなしになります。また、ジャケットを羽織っていればTシャツを着用しても良いとされる場合もあります。ホテルやレストランによっては、お問い合わせ(Q&A)のページにドレスコードが載っている場合があるので事前に確認しておくと良いでしょう。
【アイテム別】男性のスマートカジュアルの着こなしポイント
1.ジャケット
ダークカラー(ブラウン、ネイビー、グレーなど)のジャケットを選ぶと、他のアイテムともバランスが取りやすくなります。素材は、ウールやコットン、リネンなどの上質な素材のものを選びましょう。ペラペラとした薄手の素材は避け、しっかりとした質感のジャケットがおすすめです。無地はレストランでの食事や二次会など様々なシーンで活躍しますが、柄物でコーディネートの幅を広げるのも良いでしょう。ジャケットは第一印象に繋がる重要なアイテムなので、サイズはジャストフィットなものを選ぶことがポイントです。
2.インナー
選ぶ色柄によって印象が大きく変わるワイシャツは、ビジネスシャツほど堅苦しくなくても、襟付きのものを選ぶことがポイントです。レストランなどの少しかしこまったシーンでは、上品なドレスシャツでスマートに着飾るのも良いでしょう。ビビットカラーのような主張が強い色は避け、落ち着きのある薄めの色を選ぶのが基本です。柄は、幅の狭いストライプや細かいチェックなどがおすすめです。
3.パンツ
スマートカジュアルの場合は、ジャケパンスタイルやセットアップスタイルも選択肢の1つです。ドレスライクなスラックスや、カジュアルライクなチノパンツなどが良いでしょう。結婚式の二次会などでは、落ち着いた色味のパンツを選ぶと好印象です。ジャケットとの色のバランスを考え、グレー、ブラック、ネイビー、べージュといった定番カラーを持っておくと、シーンに応じた着こなしがしやすくなります。
4.靴
スマートカジュアルの靴は、スニーカーよりも革靴がおすすめです。ビジネス感を抑えたい場合は、ブラウン系の色味の靴が良いでしょう。スエード素材の靴やショートブーツ、レザースニーカーなどを選ぶとおしゃれに決まります。カジュアルダウンしたい場合には、ローファーやシンプルなスニーカーを取り入れるのも良いでしょう。全体の服装の雰囲気を見て、その場にふさわしい靴を選ぶことがポイントです。
【春夏向け】スマートカジュアルのお洒落なメンズコーデ6選
1.【春夏】ネイビージャケット×グレーパンツ
ネイビージャケットにグレーのパンツを合わせた定番のジャケパンスタイルで、シーンを選ばずに着用することができます。インナーには薄いブルーのボタンダウンシャツを合わせると、ビジネス・カジュアルにも対応でき、どちらのスタイルも楽しめます。
2.【春夏】ネイビージャケット(ダブル)×ブラウンパンツ
トラッドの王道スタイル、紺ブレザーのダブルジャケットにブラウンパンツを合わせたメンズコーデです。インナーにブルーのシャツを合わせることで、爽やかでスッキリとした印象に仕上げています。上下を落ち着いた色合いでまとめることで、お洒落であることはもちろん、誰が着ても様になる定番の着こなしです。
3.【春夏】グレージャケット×ブラウンパンツ
ライトグレージャケットにブラウンパンツを合わせたジャケパンスタイルです。明るいグレーのジャケットが清潔感を引き立て、落ち着いたブラウンパンツとの組み合わせで大人っぽい印象に仕上がります。インナーはシンプルな白シャツを合わせ、すっきりとしたメンズコーデにまとめています。
4.【春夏】グレージャケット×ブラックパンツ
明るいグレーのグレンチェックのジャケットに、ブラックパンツを合わせたジャケパンスタイルです。シンプルになりがちなメンズコーデの中に柄を取り入れることで、アクセントになっています。ワンランク上のスマートカジュアルを目指す方におすすめのテクニックで、ビジネスシーンやカジュアルな会食など、幅広いシーンで活躍します。
5.【春夏】ギンガムチェックシャツ×ベージュパンツ
春夏のスマートカジュアルにぴったりな、ギンガムチェック柄のボタンダウンシャツにベージュのパンツを合わせたスタイルです。シャツ一枚でも様になり、清涼感のある色使いが季節感と上品さを演出します。軽やかで涼しげな印象を与える組み合わせは、休日のお出かけスタイルにも最適です。
6.【春夏】サックスブルーシャツ×ネイビーパンツ
サックスブルーのシャツとネイビーのパンツを合わせた同系色グラデーションスタイルです。ストレッチ性があって動きやすく快適なジャージー素材のシャツを選ぶことで、動きやすさと上品さを両立します。ブルー系に統一した配色が、爽やかで春夏らしい清潔感のある印象を与えます。
【秋冬向け】スマートカジュアルのお洒落なメンズコーデ6選
1.【秋冬】ネイビージャケット(ダブル)×カーキパンツ
ネイビージャケットにカーキパンツを合わせたジャケパンスタイルです。ネイビーとカーキの組み合わせは一見難しそうに感じますが、実はとても相性の良い色の組み合わせです。インナーにシンプルな白シャツを合わせることで、上級者向けのスマートカジュアルスタイルが完成します。
2.【秋冬】グレージャケット(ダブル)×ブラックパンツ
ライトグレーのダブルジャケットにボトムとインナーをブラックにしたジャケパンスタイルです。全体をモノトーンにまとめることで、シックでクールな雰囲気が演出され、スマートカジュアルに最適なメンズコーデに仕上がります。シンプルでありながら高級感もあり、洗練された印象を与えます。
3.【秋冬】ブラウンジャケット×ネイビーベスト×グリーンパンツ
ブラウンジャケット×カーキパンツのアースカラースタイルに、ネイビーのベストを合わせてシックにまとめています。色数の多いコーディネートですが、ネクタイをジャケットと同系色にすることで全体的に違和感がなく、協調性が表現されています。
4.【秋冬】ブラウンジャケット×ベージュパンツ
英国伝統柄のチェックジャケットにベージュのパンツを合わせたスタイルです。ワイシャツにもブラウンを取り入れることで、全身が暖色系の同系色グラデーションにまとまり、季節感と統一感を演出します。ブラウンカラーは秋冬のメンズコーデにおすすめの色味で、落ち着きや温かみを表現できます。
5.【秋冬】グレージャケット×デニムパンツ
トラディショナルなグレンチェック柄のジャケットに、デニムパンツを合わせたスタイルです。インナーには表情感のあるコーデュロイシャツをコーディネートして、素材で秋冬らしさを表現しています。カジュアルなデニム素材でも、スラックスのデザインに落とし込んでいるのがポイントです。
6.【秋冬】ブラウンジャケット×ベスト×パンツ
ツイードジャケットにコーデュロイベストを組み合わせてウールタイを締めています。スマートカジュアルスタイルでネクタイをする場合におすすめしたいのが、ベストとの組み合わせです。カジュアルジャケットでも綺麗にまとまります。ワイシャツをシンプルで上品なものにすれば、高級感のあるホテルやレストランのディナーでも通用する装いが完成します。
【動画で分かる!】スマートカジュアルの着こなし・コーディネート紹介
男性のスマートカジュアルにまつわる疑問5選
Q.スマートカジュアルではネクタイはしなくていい?
A.ネクタイをする必要はありません。
スマートカジュアルでは基本的にネクタイをする必要はありません。あくまできちんとしたカジュアルスタイルなので、ネクタイをしなくてもジャケットを着ているだけで十分きちんと感があります。インナーにシャツを合わせる場合はノーネクタイでも大丈夫ですが、あえてネクタイをして他の人との違いをアピールするのも良いでしょう。その場合は普段仕事でするような光沢のあるシルクのネクタイではなく、ニットタイやリネン素材のチェックタイなどが、程よくカジュアルな雰囲気を演出できるのでおすすめです。
Q.スマートカジュアルに適した靴は?
A.ソールがゴムやラバーの革靴やスエードタイプを選んで下さい。
スマートカジュアルの着こなしの足元ではスポーツ系のスニーカーよりも革靴タイプがおすすめです。しかし、あくまでもカジュアルスタイルなので、デザインはドレッシーでもソールはゴムやラバーなどの少しカジュアルなタイプが良いでしょう。また、ローファーやスリッポンタイプもカジュアル感がありおすすめです。仕事用では艶のある表革が多いですが、表面が起毛してあるスエードタイプも少しカジュアルな見え方になります。どうしてもスニーカーを履きたい場合は、一般的なスニーカーよりもドレッシーな、レザースニーカータイプがおすすめです。きちんとしたジャケパンスタイルにもマッチします。
Q.スマートカジュアルではジーンズはOK?
A.綺麗な見え方のジーンズであればOKです。
スマートカジュアルではジーンズを着用しても良いですが、ダメージデニムや色落ちなど加工の激しいタイプはカジュアルすぎるため避けるのが基本です。ジーンズでも加工感のないタイプは、きちんとしたジャケットスタイルとも相性が良いです。また、デザインもカジュアルな5ポケットタイプではなく、スラックスタイプを選ぶと良いでしょう。
Q.スマートカジュアルとオフィスカジュアルの違いは何ですか?
A.オフィスカジュアルは職場での動きやすさ、スマートカジュアルはきちんとした見え方という違いがあります。
オフィスカジュアルは、暑い夏場などにオフィスで着ることを前提にした仕事をしやすいスタイルです。動きやすさも重要なので、職種によってはポロシャツやスニーカーなどもOKという場合もあります。それに対してスマートカジュアルは、あくまでドレスコードの一つとしてパーティーや二次会などへ出席することができる、きちんと見えることを前提としたカジュアルスタイルです。
Q.スマートカジュアルではジャケットのインナーにTシャツを着るのは大丈夫?
A.シンプルな無地のTシャツやカットソーであればOKです。
スマートカジュアルの着こなしではインナーにTシャツやカットソーを合わせても大丈夫です。ジャケットにコーディネートするのが基本なので、シンプルな無地のクルーネックTシャツやVネックのカットソーをコーディネートして下さい。Tシャツが大丈夫だからといって“派手なプリントやロゴ入り”、“原色のTシャツ”などを合わせるのはNGなので注意して下さい。
▽女性のスマートカジュアルについて気になる方はこちら。
■ 関連ページ:【女性向け】スマートカジュアルな服装とは?NGアイテムやおすすめコーデ16選を紹介
レストランやパーティーでスマートカジュアルを着こなそう
スマートカジュアル(カジュアルフォーマル)は、他のフォーマルスタイルと比べて、豊富なアイテムから選ぶことができます。購入時は、TPOにふさわしいアイテムかどうか、店員さんに確認すると良いでしょう。
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