オーダースーツの値段相場は？オーダーの基礎や店舗の種類ごとの値段の違いを解説

（最終更新日：2024.04.01）2024.03.05 # スーツの着こなし術

自分の体に合ったスーツを作れるただけでなく、既製スーツと変わらない値段で作ることが出来ると人気のオーダースーツ。
しかし、オーダースーツといっても、専門店の種類は多く、その価格帯はいくつかに分けられます。
そのため、「思ったより高額になった」「もっとコスパ良く作れたかもしれない」など、後から悩むこともしばしば。

この記事ではオーダースーツに興味がある人や、これから作る人に知っておいてほしいオーダーの基礎や店舗の種類ごとの値段の違いを解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい！

＜目次＞-クリックすると各内容へ飛びます-

1. 　オーダースーツの種類別値段相場
2. 　オーダースーツの値段が決まる要素
3. 　オーダースーツと既製品の値段比較
4. 　専門店と百貨店の値段比較
5. 　オーダースーツに関するQ&A

オーダースーツの種類別値段相場

オーダースーツは大きく3つのオーダー方法があります。この３種類は、採寸方法が異なり、大きく相場が変わってくるので、予算に合ったオーダー方法を選びましょう。

① パターンオーダースーツ
② イージーオーダースーツ
③ フルオーダースーツ

①パターンオーダー

■値段相場：20,000円～60,000円

お客様の体型に最も近いサイズのサンプル（ゲージ服）を試着し、着心地やシルエットを確認した後、着丈や袖の長さなど細かい部分を調整していく方法です。
以前は、調節部分が少ないとされていましたが、現在一部のお店では“体型補正”を行っている専門店もあり、サイズに関するクオリティーも他のオーダー方法とほとんど差がなくなっています。気軽にオーダースーツを楽しめると幅広い年代で人気が高く、既製スーツと変わらない値段で、自分に合ったスーツを作ることができます。

※体型補正とは、体の癖や特徴に合わせて補正を加えることです。例えば、怒り肩やなで肩、猫背、巻き肩、反り腰などが挙げられます。

②イージーオーダー

イージーオーダースーツのイメージ画像

■値段相場：50,000円～200,000円

イージーオーダーとは、パターンオーダーと同じように、サンプル（ゲージ服）を試着。そこからお客様の体型に合わせた細かな“体型補正”を行います。
最近では、パターンオーダーの専門店が増え、価格競争とクオリティの追求により、大分コスパが良くなっています。そのため、イージーオーダーを選ぶ方は少なくなっていますが、パターンオーダーよりも調節箇所や自由度が高いので、パターンオーダーでは満足できなかった方におすすめです。

フルオーダー

フルオーダースーツのイメージ画像

■値段相場：200,000円～

フルオーダーとは、基本的にテーラーが採寸を行い、それを元に型紙を作り、“仮縫い”をしながら微調整を加えてスーツを仕立てるオーダー方法です。納期は一般的に3ヶ月から6か月かかりますが、細かなサイズ感や縫製のクオリティが高い特徴があります。自由度が高いため、テーラーの技量や得意なスタイルによって仕上がりが異なります。例えば、ブリティッシュスタイルが得意な店舗でイタリアンスタイルをオーダーすると、望んだスタイルとは異なる可能性があるため、希望通りの仕上がりにするためにも得意分野を必ず確認しましょう。

■関連リンク：
スーツをオーダーする前に絶対に知っておきたいポイント7選

オーダースーツの値段が決まる要素

生地ブランド

オーダースーツの値段は、生地ブランドによって大きく左右されます。生地ブランドは、その知名度や歴史、そして扱う素材の品質によって値段が決まります。一般的に、高品質な生地を扱う有名ブランドは、素材や特殊な加工にこだわりがあります。

生地繊維の細さ

生地の繊維が細かいほど、その生産が困難で希少性が高くなり、値段も高くなります。また、細かく柔らかい繊維は滑らかで上品な光沢があり、仕立てた際に高級感を感じることができます。
スーツのタグにある”Super表示”を見ることで、繊維の細さが確認できます。この数字が高いほど、より細かい繊維を使用している高価な生地ということになります。しかし、繊維が細いからといって必ずしも良いとは限りません。細かい繊維は耐久性が低く繊細なため、着用目的や用途に応じて生地選びを慎重に行う必要があります。

生地（素材）

繊維は天然素材と合成繊維に分かれており、上質なスーツ生地には、ウール、カシミア、シルク、リネンなどの天然素材が使用されています。それぞれ肌触りがよかったり、吸湿性・保温性・放湿性が優れていたりと特徴があります。一方で、安価なスーツは大量生産が可能なポリエステル、ポリウレタンなどの合成繊維を多く使用していることが多く、天然素材よりも耐久性や耐シワ性などに優れています。

オプション

オーダースーツは標準以外の仕様や、裏地、ボタンなどを選んだ際に通常料金にプラスしてオプション料金がかかることがあります。オプション料金は選ぶ店舗によって異なるため、事前に公式ホームページなどで確認しましょう。専門店によっては期間限定でオプションの割引をしている所もあるので、コスパ良く買うためにも事前に調べておくと良いです。

オーダースーツと既製品の値段比較

既製スーツは標準的なスーツを大量生産しているため、1万円台から購入することが可能です。しかし、あくまで標準サイズのスーツであり、デザインの選択肢が限られているため、物足りなさを感じることがあります。一方、オーダースーツは2万円台からと、既製スーツよりも高価になりますが、色柄やデザイン、サイズが自由に選べ、細部まで自由度の高いデザイン変更が可能です。そのため、コスパを考えるとオーダースーツの方がいいと考える人も多いようです。

■関連リンク：
スーツの値段相場はいくら？種類や年代、素材別に徹底解説！

専門店と百貨店の値段比較

専門店の特徴

オーダースーツ専門店の価格帯は先ほど説明した通りでオーダー方法や、生地の品質やオプション数などの要素で様々ですが、1着2万円～作れます。専門店に行けば、スーツの専門家によるアドバイスを受けれるだけでなく、着用シーンや体型に合った理想のスーツを作れるため非常にコスパが良いです。

百貨店の特徴

百貨店はアパレルブランドだけでなく、化粧品や食料品が豊富に揃っており、ショッピングを楽しむことが出来ます。スーツに関しても、高級ブランドやスーツ関連のアイテムが豊富ですが、物流や人材が最適化されている専門店と比べると、生地の値段や仕立て代が高くなることも多く、コスパが悪くなることがあります。

■ 関連リンク：
百貨店VSオーダースーツ専門店！コスパがいいのはどっち？

オーダースーツに関するQ&A

オーダースーツのメリットは？

豊富な色柄の生地やオプションから自分好みのスーツを作ることができます。ジャストサイズで作れるため、体型にお悩みの方でもボディラインを綺麗に見せることが可能です。また、スーツに負荷がかかりにくいため、スーツの寿命も長くなるというメリットもあります。

安くオーダースーツを作るには？

合成繊維や混紡素材の生地をパターンオーダーで選ぶと、2万円台からオーダースーツを作ることができます。手頃な価格でありながら、耐久性がありシワに強いため、初めてオーダースーツを作る人や、高頻度で着用したい人におすすめです。

オーダースーツを作る上で注意点は？

オーダースーツは、専門店やオーダーの種類によって納期が異なりますが、一般的に完成まで1か月ほど掛かるため、冠婚葬祭等で着用する日程が決まっているのであれば、早めに準備する必要があります。

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