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スーツの着こなし術

「キングスマン」に見るスーツのお洒落な着こなしや英国流のスーツの仕立て方を徹底解説! (『キングスマン:ファーストエージェント』公開記念)

(最終更新日:2024.04.01)2021.12.10 # スーツの着こなし術

キングスマンのスーツ

スーツへの憧れは人それぞれ違いますが、影響を受けるメディアの1つに “映画” は欠かせないモノとなっています。中でも21世紀版のスパイ映画「キングスマン(2015)」シリーズを見て “スーツ” 自体に魅力を感じた方も多いのではないでしょうか。同じくスパイ映画の金字塔としてある20世紀を代表する「007(1962)」シリーズと比較されることも。

(引用:http://kingsman-movie.jp/ https://www.pinterest.jp/pin/369435975688336878/)

そこで今回は、スーツをお洒落に英国紳士スパイの着こなし!『キングスマンのスーツの特徴やシルエット』『主要キャラクター(ハリー・エグジー・マーリン・ロキシー)のスーツの着こなし』『キングスマンの小物(シャツ・シューズ・ネクタイ)』について見ていきながら、英国流のスーツの仕立て方をご紹介していきます。

(▲新作「キングスマン:ファースト・エージェント」の映画が12/24に公開▲
(引用:https://eiga.com/movie/)
 

< 目次 > -クリックすると各内容へ飛びます-

1.  「キングスマン」のスーツの特徴やシルエットとは?
1-1.  コリン・ファース(ハリ―)のスーツの特徴と着こなし方
1-2.  タロン・エガートン(エグジー)のスーツの特徴と着こなし方
1-3.  マーク・ストロング(マーリン)のスーツの特徴と着こなし方
1-4.  ソフィー・クックソン(ロキシー)のスーツの特徴と着こなし方
2.  キングスマンはスーツ以外の小物にもこだわっている
2-1.  キングスマンがチョイスするワイシャツ
2-2.  スパイ活動を支えるシューズ
2-3.  英国紳士の象徴のネクタイ
3.  キングスマンのオーダースーツ店舗のモデル

 

「キングスマン」のスーツの特徴やシルエットとは?

“キングスマンのスーツ” は、キングスマンの主人公の “ハリー・ハート(コリン・ファース)” が着用しているスーツを見ると押さえるべき特徴が分かります。また、スーツのシルエットは英国紳士ならではの装いと言えます。

スーツのポイントには【1】ダブルブレステッド【2】フロントボタンは6つボタン2つ掛け【3】パンツは細身タイプ(ノータック&シングル)など、大きく分けるとこの3つがあります。

このポイントを踏まえ、主人公の “ハリー・ハート(コリン・ファース)” を見るとスーツのスタイリッシュさに魅力をより感じることが出来ます。また、ファンの間でも人気の名言として知られている “A suit is the modern gentleman’s armour – スーツは現代の紳士の鎧” というセリフからもスーツの着こなしを象徴する内容となっています。

(引用:https://www.pinterest.jp/pin/855754366690403920/)
 

さらに今回「キングスマン」の映画には、タロン・エガートン(エグジー)・マーク・ストロング(マーリン)・ソフィー・クックソン(ロキシー)と、魅力あるキャラクター1人1人の着こなしにも注目していきたい。礼節を重んじる英国紳士スタイルの要素はもちろん、人柄・関係性の分かるアイテム選びを知ると映画の新しい視点からの楽しみも増えます。

(引用:http://kingsman-movie.jp/)
 

コリン・ファース(ハリー役)のスーツの特徴と着こなし方

【基本的なスーツスタイル】
ハリー役のコリン・ファースの装いは、シンプルなダブルスーツ。主にグレー系の生地、柄はストライプや英国チェックでクラシックな雰囲気が特徴。重厚感があり少し野暮ったいイメージのある “ダブル” ですが、細身のシルエットでスタイリッシュな着こなしが多く、映画を見て“ダブルのイメージが変わった”なんて方も多いのではないでしょうか。

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ポイントとなるのが、体型に合わせたサイズ感。肩周りや胸周りには程よいゆとりを持たせ、たくましく見せるシルエットは、英国流なスーツスタイルとなります。サイズ感が合っていないと、腕や脚を動かした時の可動域が広くなり、動きづらさが出てしまい激しいアクションシーンにも影響が出るということになります。

(引用:https://www.pinterest.jp/pin/82472236917951224/ https://www.pinterest.jp/pin/230879918387736317/)
 

パンツ(スラックス)は、スーツ全体の印象を決める上で大切な要素。注目して見てもらいたいのが丈や細さです。丈の長さは、裾が靴の上にのるくらいの長さ、歩いた時にあまりソックスが見えない程度に。細さは、アクションシーンなどでスタイリッシュに見える細いシルエットとなっている。ピチピチした雰囲気はNGとなりイメージが崩れてしまうので、スマートで優美さを感じさせる着こなし。

(引用:https://www.pinterest.jp/pin/37436240642518692/ https://www.pinterest.jp/pin/37154765660391375/)
 

キングスマンのスーツの着こなしでは、ダブルスーツが多く登場する為、ジャケットの着こなしばかり気になってしまいがちですが、細身のパンツでスタイリッシュに魅せてくれているのも特徴的です。

 

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【ハリーの着こなしイメージ】
はずせないのがダブルスーツ。落ち着いた色合いに目立ち過ぎないストライプ柄でシックにまとめたい。シャドーストライプでさりげなく見せる装いも良いかも知れません。濃い色合いは、明るい色のシャツやネクタイとの合わせもオシャレです。

 

タロン・エガートン(エグジー)のスーツの特徴と着こなし方

【基本的なスーツスタイル】
エグジー役のタロン・エガートンの装いは、ハリーと同様にダブルスーツ。主にネイビー生地、柄はストライプ柄でこちらもクラシックな雰囲気が特徴。色の与えるイメージ「活動的な」「若々しい」などを表現できます。二人が並ぶシーンも多く、対比させるという意味でも分かりやすいです。

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ポイントとなるのが、ネイビーでも英国紳士な装いを彷彿させる上品な色合いのスーツを着用。スーツ・パンツのシルエット・ディテールのデザインもハリーと変わらず、エージェントらしい着こなしとなります。

(引用:https://www.pinterest.jp/pin/343892121524115008/ https://www.pinterest.jp/pin/47428602316910617/ https://eiga.com/movie/)
 

シリーズ2作目となる「キングスマン:ゴールデンサークル(2017)」で印象的なオレンジ色のタキシード(イギリスではディナージャケット)。キングスマンのファンなら気になった方も多いはずではないでしょうか。基本的にドレスコードがある場所などで着られます。結婚式での装いもその中の1つです。まず特徴的なのが、ジャケットの色ですが「自信家」「社交的」「陽気」などのイメージがあるオレンジ。なかなか同じような装いはできませんが、映画のシーンのような会食では映えるのではないでしょうか。

▲左胸のポケットには“TVフォールド”の折り方のチーフ▲
(引用:https://eiga.com/movie/)
 

デザインについて触れていくと、タキシードの特徴的なデザインの1つ “ピークドラペル” でエレガントな表情を演出。細かく見ていくと、襟(ラペル・拝絹)の仕様が黒になっているます。タキシードには、蝶ネクタイにウィングカラーのシャツを合わせるのがフォーマルな装いでは王道ですが、襟の開きが狭いレギュラーカラーのシャツでも綺麗におさまります。ジャケットの生地は、高級感のあるベロアを使用し、独特な生地の風合いを楽しめます。映画らしい華やかなスタイルと言えますね。

 

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【エグジーの着こなしイメージ】
スーツのモデルは、ハリーと同じくダブルスーツ。若々しいイメージを持ちながら年齢問わず合わせやすいネイビーがオススメ。主張の強いストライプ柄で、個性的なスーツもエグジーらしいイメージに。

会食シーンで着ていたタキシードは、ブラックが基本的なスタイルですが、会場の雰囲気やカジュアルな装いがOKなイベントなどでは、色や素材感にこだわってみるのも良いでしょう。

 

マーク・ストロング(マーリン)のスーツの特徴と着こなし方

【基本的なスーツスタイル】
マーリン役のマーク・ストロングの装いは、ダブルスーツではなく、一般的に着られる “シングルスーツ” や “タイドアップしたシャツ” スタイルとなります。その他、シャツの上からセーターを着ているシーンもありマーリンの人柄の良さ、ハリーやエグジーとの関係性が着こなしからも伝わってきます。登場人物の多い映画は、俳優さんの顔で覚える方も多いかもしれませんが、衣装からも自然と記憶していることも多いのではないでしょうか。

(引用:https://eiga.com/movie/)
 

ポイントとなるのが、アイテムに使用する色の数を少なくしシンプルな装い。ハリーやエグジーと同じ、ネイビーやグレーでも落ち着きのある色を選んでいます。合わせのコツとしては、ネクタイやセーターの色を合わせスタイル全体に統一感を出していること。ここまでの着こなし方の中では、一番真似しやすいのではないでしょうか。オフショットではダブルスーツを着たお洒落な姿も見れます。

▲ハリーとエグジーで適地に乗り込む時はダブルスーツ▲
(引用:https://www.pinterest.jp/pin/146015212901915440/ https://www.pinterest.jp/pin/47217496081937011/ https://www.youtube.com/watch?v=6Nxc-3WpMbg&t=83s)
 

マーリンの装いで触れておきたいのが、コートスタイル。紳士の国イギリスでは “フォーマル” “カジュアル” の間に「ウォーキング」というジャンルがあり礼儀を踏まえた品のあるデザインと動きやすさなどの実用性が様々な場面に対するものとして定番的なアイテムとなります。

(引用:https://eiga.com/movie/ https://www.pinterest.jp/pin/57983913936273221/)
 

映画のシーンで羽織っているコートは、カジュアルなデザインが多く、合わせにはシャツにネクタイ、パンツ(スラックス)に足元は革靴でフォーマルにまとめられています。柄はシンプルなモノも着ていますが、迷彩柄などカジュアルなモノも登場。英国的な着こなしには欠かせないアイテムです。

 

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【マーリンの着こなしイメージ】
シャツにニット(セーター)と親しみやすいスタイリングが特徴。タイドアップをする場合は、Vネックのニットを選び首元の印象を綺麗に見せたい。横から見た時の姿も品よく見せられます。コートスタイルは、チェック柄や素材感のあるモノを選び、スマートな着こなしを意識したい。

 

ソフィー・クックソン(ロキシー)のスーツの特徴と着こなし方

【基本的なスーツスタイル】
主要キャラクターの中では数少ない女性、ロキシー役のソフィー・クックソンの装いは、カントリーテイストの3つボタン仕様のジャケット。映画の配役としては、エグジーと同様にキングスマンの訓練を受ける候補生として登場。

(引用:https://m.media-amazon.com/images/ https://dayslikemosaic.hateblo.jp/)
 

ポイントとなるのが、英国らしいテイスト “カントリー調” な装い。ジャケットスタイルでも、組み合わせるアイテムにはこだわりを感じられます。ジャケットの生地は、「気品」「大人の落ち着き」を感じさせる “ツイード”。イギリスやスコットランドが発祥のツイードは、高級感のあるジャケット地として人気があります。

(引用:https://eiga.com/movie/)
 

合わせには、着こなしのアクセントになる“クレリック仕様のシャツ”、襟型は“ラウンドカラー”で柔らかさを表現している。サイズ感は、男性的なアイテムを使用しながら、ジャケットの着丈、タイトめなデニムを合わせ女性的なシルエットの着こなしとなります。

 

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【ロキシーの着こなしイメージ】
ポイントとなるのが “カントリー調” 。華やかなイメージのある女性の着こなし。キングスマンの世界観の中では、ややシックな装いでまとめるのが良いでしょう。ジャケットは、さりげなく色を取り入れたチェック柄やツイードで。キングスマンの拠点で見せたダブルスーツは、どこか男性的な要素も含まれメンズライクな着こなしを意識してみてはいかがでしょうか。ジャケットやスーツを柄モノで合わせる場合は、コートはシンプルでスタイリッシュデザインが良いでしょう。

 

 

キングスマンはスーツ以外の「小物」もこだわっている
◇キングスマンがチョイスするワイシャツ◇

映画内での衣装は、映画の世界観を演出する要素としてあり、見る者を魅了し続けてくれます。名誉ある「アカデミー賞」に、衣装デザイン賞があるように身につける小物1つ1つまでこだわっています。今回ご紹介の「キングスマン」は、トータルコーディネートが大切なスーツ。“ワイシャツ” “シューズ” “ネクタイ” にも着こなしへのこだわりが感じられます。

(引用:https://www.pinterest.jp/pin/577305245972309843/)
 

ワイシャツの違いは、色や柄はもちろん、スーツと同じように細かなディテールのデザインで変わってきます。まず注目したいのが “カフス(袖口)” 、ダブルカフスと呼ばれる袖を折り返し2重にし留めるスタイルで、カフリンクスで留め装飾性を高めています。キングスマンらしいオーダー感のある仕様となっています。

(引用:https://www.pinterest.jp/pin/2603712265141578/)
 

シャツのサイズ感は、個人の体型に左右されますが、激しいアクションシーンの多いキングスマンでは、袖の長さ・腕周りに程よいゆとりを持たせています。シャツの色は白で統一され、動きの多いシーンでも目移りしないように魅せているのかもしれません。

 

 

スパイ活動を支えるシューズ

「マナーが紳士をつくる」や「ブロードではなくオックスフォード」と、映画内のセリフにも表れているのがシューズ。簡単に言うと、装飾(飾り穴)があるタイプが “ブローグ” となり “オックスフォード” には飾り穴が無いデザインとなります。キングスマンのスパイ活動を支えるシューズは、シンプルなシューズを履いています。

(引用:http://kingsman-movie.jp/)
 

デザインは、内羽根式(オックスフォード)で、靴紐を通す穴が甲よりも前に潜りこんでいる靴。見た目が良く上品な印象になります。色はブラックでフォーマルにまとめられています。

(引用:https://www.pinterest.jp/pin/82472236917951224/)
 

 

英国紳士の象徴のネクタイにもこだわりが

キングスマンに登場するネクタイは同じデザインが使用されています。“英国の連隊に属する(Rejiment)” の意味から、英国の連隊旗に使用されていた縦縞を取り入れたデザイン「レジメンタルタイ」で統一されています。キングスマンは、組織でありハリーやエグジーがそこに属するエージェントであることが分かるようになっております。

(引用:http://kingsman-movie.jp/)
 

少し、余談的な話になりますが、レジメンタルタイには英国式(左側)と米国式(右側)に分かれます。ストライプの線が左から右に上がっていて正面から見てカタカナの“ノ”の字になっているのが英国式。左から右に下がっていくのが米国式(リバース)になります。

 

 

「キングスマン」のオーダースーツ店舗のモデル

キングスマンのあるゆるシーンに繋がっていくエージェントの拠点。ロンドンにある“サヴィル・ロウ”、ストリートの名前でありスーツ業界で有名な紳士服のテーラー(仕立て屋)が並んでいます。その中でも、最も高価と言われた「HUNTSMAN(ハンツマン)」が映画の舞台となっています。

(引用:https://www.pinterest.jp/pin/766315692844375489/ https://www.pinterest.jp/pin/6192518217502110/)
 

もともとはハンティング用のウェアを主につくるなどデザイン性に富んだテーラーとして有名。今回の衣装にカントリーテイストのアイテムが使用されているのも納得できますね。

 

キングスマンに学ぶスーツの着こなしのまとめ

21世紀を代表するスパイアクション映画として、第39回 日本アカデミー賞(2016年)、外国作品賞にノミネートされるなど、一気に知名度が広まった「キングスマン」。普段からスーツを着るビジネスマンから、スーツ好きの方にはたまらない作品ではないでしょうか。

(引用:https://eiga.com/movie/)
 

今回は、キャラクター中心にスーツの着こなしを見てきましたが、スーツ、シャツ、ネクタイとこだわりが詰まっております。そして、スーツはサイズ・シルエット、雰囲気に合わせたテーマ性の重要さを感じさせてくれます。時にはマナーが必要なシーンでもよく着られるスーツ。キングスマンの世界観・好きなデザインでつくれるスーツはオーダーで体感してみませんか。


~オーダースーツ専門店『Global-Style』で人気の英国風ダブルスーツ ~
キングスマンに寄せるならシックなグレーやブラウンなどがオススメ。シンプルな無地のダブルスーツから、英国調“グレンチェック”のモノまでつくれます。チェック柄にも様々なデザインがあるのでイメージの参考にもどうぞ。もちろんオーダーであれば、お好みのサイズ感、パンツのシルエットまでこだわります。

***
いかがでしたでしょうか?

映画はその時の流行りにインスパイアされた要素も取り入れられていることが多く、今回のように、ファッション・スーツの着こなしに視点を変えると、新しい発見もあるかも知れません。スーツの幅を広げたい方にぜひ観てもらいたい映画です。
 
 
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