こんにちは。
鈴木(晴)です。
ここ3年程はクラシック回帰で3ピースで茶供される方が増えてきました。
デザインについて話していると「そこまで見ていなかった」「一種類しかないと思っていた」等あまり気にしていない人が多いと感じました。
今回はグローバルスタイルで用意しているウエストコート(ベスト)のデザインについてご紹介します。
ウエストコートとは
ウエストコートとは英国的な言い方でフランスでは「ジレ」、日本やアメリカでは「ベスト」と呼ばれています。
なぜウエストコートと呼ぶのかといえば、今でいうジャケットの丈が長かったころコートと呼ばれていました。
ジャケットという呼び方は狩猟等で使うサファリジャケットや晩餐会等で使うスモーキングジャケットのような丈の短いものを指します。
そのような区分からコートの中に着るコートという意味でウエストコートと呼ばれるようになりました。
このウエストコートは紳士服の中ではかなり重要な役割を担っています。
当時の間隔ではワイシャツは下着という考えで、袖・襟以外のシャツをなるべく見せないように工夫していたといわれています。
そんな中でVゾーンがかなり浅いウエストコートが重宝されていたのです。
時代が進み、次第にあれほどこだわっていたVゾーンの浅さが堅苦しさに変わっていき現代でも見るような深さで落ち着いたといわれています。
ちなみにウエストコートを着ない流れになったときになるべくシャツを隠したいと思った紳士たちがダブルブレストのジャケットを考えたという説があります。
①シングル襟なし
最もシンプルなデザインです。
入学式や就活、新入社員として等場所を選ばず着用できます。

②シングル襟あり
襟なしよりもさらにかっちりとした雰囲気になります。
また、ジャケットを脱いで過ごす場面も多いならフォーマル度を保つことが出来るのがメリットです。
ジャケットの襟と重なるのを気にしている人がいますが着心地に一切影響はありません。

③ダブル襟なし
生地の面積広くVゾーンが浅くなるため厳格な雰囲気が出てきます。
通常、ダブルのベストは裾がまっすぐカットされたスクエアですが、グローバルスタイルは形状を変えてスタイリッシュな印象にしています。

④ダブル襟あり
この中で最も強い印象を与えるデザインです。
ただし色柄をカジュアルなものにすればポップな雰囲気になるという生地次第で変幻自在になる面白いデザインです。

ちなみに通常ベストのポケットは腰の左右2つのみですが、胸ポケットに増やすこともできます。
昔はここに懐中時計を入れてチェーンで繋いでいたなごりから、ポケットが多ければ多いほどクラシックな印象になります。

※ダブル襟なしのみ対応不可
これから卒業式、入学式、新社会人としてスーツが必要になってくるかと思いますのでぜひご検討ください。
鈴木(晴)



