村山です。
グローバルスタイルで展開を広げている革靴ブランド〈バーウィック〉ですが
以前からグローバルスタイルでオーダーできる〈GINZA647〉
こちらはオーダーですのでサイズ欠けがなく好きな様にカスタマイズして注文いただけるという逸品でございます。
革の種類、色、靴底の種類などはなんとなく理解できるものの、作り方、所謂〈製法〉についてはからっきしわからないという方も、おそらくいるんじゃないでしょうか…?
今回は靴選びの初歩「製法」について触れていきます。
革靴の製法といっても沢山あり、代表的なのをいくつか挙げると
・マッケイ製法(ブレイク製法)
・グッドイヤーウェルテッド製法
・ハンドソーンウェルテッド製法
・ノルウェイジャン製法
・ステッチダウン製法
・ブラックラピド製法
・セメンテッド製法
よく目にするものからマイナーなものまで含めればこれだけあります。
他、派生も含めればまだあるでしょう。
靴の製法とは、言ってしまえば靴底(ソール)と甲革(アッパー)の接合方法の種類です。
製法によって変わってくる違いは下記の通り
●履き心地(ソールの屈曲性)
●防水性能
●メンテナンス性
●サイズの選び方
靴に求めるもので結構重要なことが伝わりますでしょうか
〈GINZA647〉でご用意している製法は
【グッドイヤーウェルテッド製法】と【マッケイ製法】の2つです。
紳士靴において主流の製法であり、高級靴と呼ばれる靴には世界的に見ても大体8~9割この2つのどちらかの製法を使用しているでしょう。
上の項目を数値化してご説明しますので良ければ参考にしてみてください。

①マッケイ(ブレイク)製法
●履き心地(ソールの屈曲性)・・・◎
●防水性能・・・△
●メンテナンス性・・・〇
アッパーとソールを中で直接縫い合わせてある構造

糸がインソールに出てるのがわかりますでしょうか。
シンプルな構造故に軽く、屈曲性があり、木場(ソールの縁)の張り出しが少ないすっきりした見た目の色気のある靴になります。
人気のある製法ですが、内側からぶち抜いて縫ってある故に縫い糸から水が吸いあがってインソールに浸水してきます。
地中海気候のような雨が降りにくい国では主流ですが、雨の多い日本では上記の点から晴れた日の使用がおすすめです
サイズの選び方のコツはインソールの馴染みがそこまで出ないので、下記のグッドイヤーの靴よりもハーフサイズ大きめのサイズでOK
②グッドイヤーウェルテッド製法
(写真
●履き心地(ソールの屈曲性)・・・新品時△
●防水性能・・・〇
●メンテナンス性・・・◎
ウェルトという細革を介してソールとアッパーを縫い付けています。

こっちは中ではなく外に糸があります。
複雑な構造ゆえに重たくなるので、安定感と重厚感が出てトラッドな印象になります。
縫い糸がウェルトにあるたおかげで上記のマッケイのようにインソールに浸水することがほぼありません。
マッケイと比べ修理性の高さや耐久性に秀でているので、10年やら20年履いていけるケースも多いです。
ソールの中にコルク材が入っていることが多く防水性はもちろん、足の形に馴染むと履きやすくなることも大きな特徴
ゆえにサイズが大きくなりやすいので、試着時には甲の辺りのフィット感が少し強めのサイズ感がおすすめ。
サイズを下げすぎて指先がきつく感じるサイズ感は避けましょう。想定より大きくなってもインソールなどで調整できます。
そうはいっても新品時のグッドイヤーの靴を馴染ませるのは少々つらく感じることもシバシバ。
近所の散歩してみるなど時間をかけて馴染ませていくのがおすすめです。
今回はここまでです。
2つの製法を比べてのご説明でしたが参考になりましたでしょうか。
是非グローバルスタイルで試着してみてはいかがでしょう。
GINZA Global Style 銀座新本店
村山



