銀座5丁目店の村田です。
真夏用のジャケットを仕立てるにあたって、
いろいろとポイントがあるのですが、
皆さん、『裏地』についてこだわってますか?
こちら、一般的な『総裏地仕様』です。
ブラックウォッチ柄の裏地が裏側全面に張られています。
対して、こちらは『背抜き裏地仕様』です。
ネイビーの裏地が張られているのですが、
背中部分をご注目。
下半分、裏地が部分的に張られていませんよね。
裏地はそもそも以下のようなメリットがあります。
① 汗や摩擦から表生地を守る。
② 型崩れを防ぎ、シワになりづらくする。
③ 着用内部に空気を溜め、保温をする。
夏だと、③のメリットは要らないですよね。
むしろデメリットになってしまうことになります。
そのため、夏場のスーツに背抜き裏地仕様が多用されるのです。
勿論、耐久性・見栄えの綺麗さを重視される方は、
夏でも総裏地仕様でお作りになります。
ただ、個人的には夏用生地の通気性の良さを活かしたい。
そのため、私自身は、背抜き裏地仕様にして、
高い通気性にとことん実力発揮してもらおうという考えです。
どこにこだわるか。
人それぞれで面白いですよね。
オーダースーツは是非そんなこだわりを大事に作ってみてください。
GINZA Global Style 銀座5丁目店
村田