こんにちは、GINZA GlobalStyle グランフロント大阪店の北邑です。
今回は夏の大定番、麻について解説いたします。

出典:https://www.kijinomori.com/blog/linen-ramie-hemp/
「麻」とは?3つの種類を知る
衣料用に使われる「麻」は、一つの素材ではなく、主に以下の3種類に分けられます。
・亜麻(あま)=リネン
・苧麻(ちょま)=ラミー
・大麻(たいま)=ヘンプ
いずれも植物の茎にの「靭皮(じんぴ)」部分から採れる繊維で、主成分はセルロース。同じ”麻”でも、それぞれ性質が大きく異なるのが特徴です。
リネン(亜麻)上品さと実用性を兼ねた万能素材
リネンは「フラックス」という一年草から採れる繊維で、フランスやベルギーなど比較的涼しい地域で栽培されます。連作ができないため、希少性が高い素材です。
特徴
・丈夫で長持ちし、水にぬれるとさらに強くなる
・汚れが落ちやすく、抗菌性にも優れる
・使うほど柔らかくなり、風合いが増す
・通気性・保温性に優れ、オールシーズン快適
・上品な光沢とナチュラルな生成り色
デメリット
・シワになりやすい
・濃色染めが難しく、色むらが出やすい
ラミー(苧麻)清涼感と強さを兼ね備えた夏素材
ラミーは多年草で、成長が非常に早く、年に複数回収穫できる効率的な素材。主に中国やフィリピンなど温暖で湿度の高い地域で栽培されます。
特徴
・麻の中で最も強度が高い
・シャリ感が強く、肌に張り付かず涼しい
・吸湿・放湿性に優れ、汗ばむ季節に最適
・洗濯に強く、清潔さを保ちやすい
・白く美しい光沢がある
デメリット
・繊維が硬く、チクチク感が出やすい
・摩擦で毛羽立ちしやすい
ヘンプ(大麻)耐久性と機能性に優れた天然素材
ヘンプは古くから使われてきた植物繊維で、日本では「麻」といえばこの大麻を指していました。中央アジアやヨーロッパなどで広く栽培されています。
特徴
・シャリ感があり、非常に涼しい肌ざわり
・綿の約8倍の引張強度、耐久性も高い
・吸湿・放湿性に優れ、蒸れにくい
・ナチュラルで素朴な風合い
デメリット
・繊維が太く短いため、いとにしづらい
・ネップやスラブ(節)が出やすい
・粗さがあり、ややラフな印象
まとめ ”麻”は種類で選ぶのが正解
一言で「麻」といっても、その性質は大きく異なります。
・上品さと万能性→リネン
・清涼感と強さ→ラミー
・耐久性とナチュラル感→ヘンプ
用途や季節、肌触りの好みによって選ぶことが大切です。
見た目は似ていても、中身はまったく別物。それが”麻素材”の奥深さなのです。