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紳士の着こなしの指南書【札幌パルコ店】
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2025.11.28 GINZAグローバルスタイル・コンフォート 札幌パルコ店
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こんにちは。

 

 

鈴木(晴)です。

 

 

最近飛行機に乗ることが多く、移動中の1~2時間ほどの時間つぶしに映画を見ています。

家で見るとほかの誘惑があり途中で離れたりがありますが、フライト中はほかにやることがないのでちょうどいいです。

 

一作目しか見ていなかった007シリーズを往復で『慰めの報酬』『スカイフォール』まで見ました。

とても面白く、特にスカイフォールでアストンマーチンDB5が出てきたときはテンションが上がりました。

 

このダニエルボンドはリアリティーをとことん突き詰めたシリーズで奇想天外な隠し武器等は登場していなかったので、DB5から銃が発射されたときは往年のボンド映画の雰囲気が感じられてよかったです。

しかも、潜水艇になるといったものではなく現実でもありそうな範囲に抑えられているので作品の雰囲気を崩さず最高です。

 

スカイフォールの最後にレイフ・ファインズが新たな「M」として後任につきます。

外見や雰囲気はもちろん、別作品ではありますがレイフ・ファインズはスパイ組織のトップに就くので後から見れば運命的な配役だったと感じます。

 

さて、見ていて思ったのはダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドはかなり細いスーツを着ているイメージだったのですが、想像していたほどではありませんでした。

もちろん細いことは細いのですが、私はジャケットからスラックスにかけて全体的に細いと記憶していました。

しかし、よくよく見ているとジャケットのウエストは確かに細いです。ただスラックスに関してはテーパードが掛かっているもののそこまでです。

私が007の鑑賞を渋っていたのもピチピチのスーツがあまり好みではなかったからです。

 

まだ途中ですが3作目まで見た私としては全然アリです。

むしろそれモチーフの自分のスーツを作りたくなってきています。

 

 

(引用:https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/2019-8-20-most-stylish-suits-in-007-james-bond

 

 

007 ジェームズ・ボンドとは

 

英国の秘密情報部に存在する課のひとつ『MI6』に所属しており、任務遂行中は自分の一存で容疑者を殺めても不問にされる殺人許可証『00(ダブル・オー)』が与えられた7番目のエージェント『007』として活躍しています。

 

007はその長い歴史故に今まで6人の俳優がジェームズ・ボンドを演じていて、それぞれの俳優ごとに設定が変わっています。

 

 

装い

 

その装いはとてもシンプルなものです。

第一作目『カジノ・ロワイヤル』ではイタリアのブリオーニ。それ以降はトムフォードが衣装を担当していますが、どちらにも共通するのは英国のスタイルを一貫しているということです。

 

盛り上がった象徴的な肩先のビルドアップショルダー、チェンジポケット、シャツが5mmほど覗く袖口、セミワイドカラーなどかなり印象的です。

衣装の制作がイタリアやアメリカだとしてもボンドが所属しているのは英国なのでその雰囲気を衣装に盛り込んでいるのだと思います。

 

さて、そんなボンドスーツですが作りはかなりシンプルで王道です。

段返り3つ釦で位置が高めなのでウエストのシェイプが上がり、胴を短く足を長く見せる効果があります。

 

衿は標準のノッチドラペルで幅はおそらく7.5~8cmとこれもスタンダードです。

ただ、肩幅があるのでやや細目に見えていますね。

 

胸ポケットは王道な英国調とは変わってバルカポケット。

TVフォールドでチーフを指しているのをよく見るのでハコポケットの方が相性が良いはずですが何か理由があるんでしょうか。私はわかりませんでした。

 

腰ポケットは様々な形状を着ていますが、唯一やっていないのがスラント(斜め)でチェンジポケット。

これはガチガチの英国デザインなのであえて避けたのかもしれません。

 

ベントはセンターもサイドもどちらも着ています。

センターの方がボンドっぽく感じるのは私だけでしょうか。

 

袖釦はシーンによって異なりますが3~4つ、重ねない標準的なデザインです。

ただ本切羽にして、袖口側を外しているシーンがいくつかありました。

 

トラウザーズはもちろんノータックです。

しかし、この当時トレンドだった股上の浅いものではなくしっかりと深い股上にしたジャストサイズです。

股上を浅くするのはデメリットしかありません。足が短く見え、座った拍子に破けやすくシャツも出やすい。

ヒップサイズも標準的で、サイズを小さくしても細く見えないことをよく知っているようです。

 

渡りから裾にかけても適切なゆとりを取っているので多少靴下などに引っかかることがあっても足の形が浮き出るような失敗はしません。

しっかりと靴の履き口が隠れるほど長さも確保しているので見ていて安心します。

 

やはり過度に細くしすぎれば逆にみすぼらしく見えると再認識できる良い機会でした。

 

このサイズ感は成人式はもちろん新社会人でもとても使いやすいサイズ感です。

是非真似してみてください。

 

札幌パルコ店 鈴木

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