こんにちは。
鈴木(晴)です。
皆様は『イングリッシュ・ドレープ』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
スーツに使用される用語で、名前の通り英国に関する内容です。
英国スタイルの根幹を担う要素であり、スーツスタイルが確立されてから100年以上変わらない目指すべき美しいスタイルです。
イングリッシュ・ドレープとは
ドレープとは重さで布が自然に垂れ下がって出来る緩やかなたるみやひだの事で、服飾においては「布で覆う」「衣類などを優雅にまとわせる」といった意味合いを持ちます。
慣れ親しんだところではカーテンで使用されることも多く見かけたことがある人もいるかと思います。
スーツにおいては胸や裾を大きめに設定してゆとりを持たせ、ウエストを絞ることでシルエットに強弱をつけたアワーグラス型のスタイルを指します。
一挙手一投足で裾がひらりと舞い、優雅で上品な所作を演出できます。
この考えを元に仕立てられたスーツを『イングリッシュ・ドレープドスーツ』と言います。
下記の写真は以前私が仕立てたスーツです。
着用していたものを着せ付けたので、ヒジあたりにシワが付いていますが……。

私の体感では、チェストや裾周りは標準と呼ばれるサイズより2~4cm多くゆとりを入れると綺麗に仕上がると思います。
また、ベントはサイドベンツで入れることが多くその深さは通常だと着丈の1/3程度で設定することが多いですが、+2~3cmほど深くする『ディープサイドベンツ』というデザインにとより美しくなります。
私のスーツは着丈73cmに対して27.5cmの深さにしています。
通常では24.5cm程度なので、+3cmです。
ベントの切れ目が腰ポケットよりも高い位置まで来ています。

また、ウエスト位置を高くすることで胴が短く見え、相対的にスタイルが良く見えます。
つまり、このイングリッシュ・ドレープドスーツは現在のトレンドの着丈よりも長めに設定する方がスタイルよく見せることができるという訳です。
サイズ感は以前の細いものから緩くなりつつありますが、着丈は中々短いままです。
周りの人と被りたくないという人は今でも多いです。
勇気を出して挑戦してみるのは如何でしょうか。
札幌パルコ店 鈴木(晴)



