バーウィックを試着する際、履き口がくるぶしに当たって痛いという声をたまに耳にします。

日本人はかかとが小さい傾向にあるようです。
かかとが小さい→くるぶし位置も低くなりやすいため、
履き口にくるぶしが当たるという事象が欧米圏よりも多いようです。
デザインが気に入っても、このような状態だと、だいぶ痛いですし、履かなくなって後々後悔するのは目に見えています。
もちろん、最も良いのはくるぶしに当たらない靴を探すことです。
しかし、デザインが非常に気に入っていて、くるぶしの当たりだけが問題という場合、
別の方法で解決できるかもしれません。
その方法はインソールを使うことです。
インソールで解決する方法
インソールは靴の中の空間を埋めることで、足の位置を上げ、くるぶしが履き口に当たるのを防ぎます。
- 靴全体が緩い場合:
足の前部分や甲に余裕がある場合は、靴底全体を覆うインソールを使用します。これによりフィット感が増し、同時にくるぶしへの当たりも解消されます。
- つま先がぴったりな場合
足の指部分に余裕がない場合は、かかと部分のみのハーフインソールを使います。つま先がきつくなることなく、かかとだけを底上げし、くるぶしへの当たりをなくします。
インソールを使うメリット
この方法は、くるぶしの当たりを解消するだけでなく、以下のようなメリットもあります。
スタイルアップ効果
インソールは単なる履き心地の改善だけでなく、スタイルアップにも貢献します。
インソールを入れることで、足の位置がわずかに上がり、身長が高くなります。
この数ミリ~1センチ程度の差が、見た目の印象を大きく変えることがあります。
身長が高く見えることで、全体のバランスが整って見えます。特に革靴を履くシーンでは、足元から洗練された印象を与え、より自信を持って立ち振る舞うことができるでしょう。
オーダーでは1cmでも足を長く、身長を高く見せるためにジャケットの着丈やスラックスの太さ、長さなど非常に細かく調整しますが、
実際に足が長くなるんなら、それが一番効果があります。
くるぶしの痛みを解消し、さらにスタイルアップまで叶えられる。インソールは、一石二鳥のアイテムです。
※1~1.5cmより厚いインソールは控えた方が良いです。
そもそも厚いインソールが入る靴はぶかぶかなサイズかと思いますし、
足の甲の角度がだいぶ上を向いて、「何か入れている」感じが強く出ます。
ボリュームあるスニーカーならまだしも、クラシックな革靴でそれはオススメできません。
履いてなじんだ靴の調整
本革の靴は履き込むと革が伸び、フィット感が緩くなることがあります。その際、インソールを入れることで、再び適切なフィット感を取り戻すことができます。
インソールは店舗での取り扱いはありませんが、試してみる価値はあります。
インソールの素材
インソールの素材はヌメ革がおすすめです。

ヌメ革は製造過程でタンニン鞣しという工程を経て作られることがほとんどです。
これに使われるタンニンは非常に強い殺菌力を持つため、ヌメ革にもその効果が移ります。
結果、非常に高い消臭効果を持つようになります。
また、革靴本来のインソールもこのヌメ革や、似た色が使われていることが多いため、
インソールを入れている感が少ないインソールと言えます。
靴を脱ぐシチュエーションで、
革靴からスポーツ用やメッシュ素材のインソール見えたら少し恥ずかしいですからね。
また、吸水性も抜群です。非常に蒸れずらいので、緩い革靴には是非試していただきたいです。
試着してみて、ちょっとくるぶしに当たるなという場合でも、
インソールの工夫で履けるようになる、何ならよりスタイルよく見せられる可能性もあります。
是非、試してみてください!
グローバルスタイルコンフォート立川髙島屋店
小松



