みなさま、こんにちは。

銀座新本店の山口でございます。

 

各地で花火大会や夏祭りが開催されていますね。

街中に浴衣姿の人を見ると、今年も夏が来たなと実感します。

 

 

さて今回は、一説には人類史上最古の毛織物商と称される「カノニコ」に焦点を当て、ご紹介させていただきます。

 

 

 

「ヴィターレ・バルベリス・カノニコ」（通称：カノニコ）とは、世界三大織物産地の一角を成す、イタリア北部ビエラ地方を代表するミル（自家織元を有する企業）をいいます。

ちなみに三大織物産地には、イギリスのハダースフィールド及び日本の尾州も数えられます。

 

創業のルーツは1663年頃で、人類史上で最も古いミルとされる同社ですが、創業時期があまりに古いため、はっきりとした年月日は不明で、諸説があるところです。

もっとも、イタリア国内の租税に係る公的記録にて、1663年付けの商取引の事実の記載が存するため、少なくともその頃には創業していたようです。

 

350年超の長き歴史において、同社はまさしく臨機応変に生き延びてきました。

たとえば、19世紀の産業革命の時分。

機械を積極的に取り入れ、完全な自動化を目指します。

織物といえば手作業という従来の固定観念を覆し、織物業界における機械生産の旗手として邁進を続けました。

 

はたまた、1930年代のムッソリーニ政権期。

台頭するファシズムの下、カノニコ一族の当時の後継者ヴィターレは、社の在り方を織物商から会社組織へ変革、「ヴィターレ・バルベリス・カノニコ」と、伝統ある社名に自らの名を冠しました。

戦争の足音が迫る最中での方針転換は挑戦的なものでしたが、この決断が現在へ連綿と続く同社の礎となりました。

 

苦難の歴史を一族経営で乗り切ってきたカノニコ社は、積み重なった信頼と実績を矜持に、今後も時代の流れに棹さす如く一流ブランドであり続けることでしょう。

 

 

 

まずは春夏向けの生地です。

左からネイビー、ライトグレー、ブラウンです。

どれも明るめかつ淡い色味で、涼やかさや爽やかさを演出できます。

 

「Vitale Barberis Canonico（ヴィターレ・バルベリス・カノニコ）」

スーツ1着価格68,000円～（税込74,800円～）

スーツコンビ価格44,000円～（税込48,400円～）

 

 

カノニコ社の生地は、イタリアブランドらしい艶やかな発色と滑らかな手触りを旨とする印象ですが、がっしりとした生地感やパーティーシーン用のビビットな色味まで、比較的幅広くカバー可能な包摂性があります。

同社はアーカイブに定評があり、歴史の中で培った資産は、他社の追随を許さぬことの根源となっています。

カノニコに作れぬ生地は、まず具現化不可能といって差し支えないでしょう。

 

 

 

続きまして秋冬向けの生地です。

左からネイビーチェック、グレーチェック、サンドベージュです。

どれも暖色系の色味で、紅葉や白雪への相性は抜群です。

 

「Vitale Barberis Canonico（ヴィターレ・バルベリス・カノニコ）」

スーツ1着価格78,000円～（税込85,800円～）

スーツコンビ価格49,000円～（税込53,900円～）

 

 

上記の他にもカノニコの生地は、多く取り揃えがございます。

生地を選択するにあたっては、色味や質感は勿論のこと、ブランド毎のバックグラウンドにまで思いが及ぶと、より面白く選び甲斐が生まれてくるものです。

ぜひ由緒正しきカノニコのクオリティを味わってみてください。

 

 

みなさまのオーダーのご用命を、心よりお待ち申し上げております。

 

 

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