皆様こんばんは!どうも片山です!
最近暑くなってきましたね。
梅雨も始まりそうなので苦手な季節がやって参りました。
今年の夏はどう乗り越えようか考えております。
さて本日は夏用の冬用のスーツの違いについて
ちょうど私がオーダーしておりました新作の紺ブレが仕上がりましたので
夏用の冬用のスーツの違いを比べながらご紹介したいと思います!
右側:冬用の生地で仕立てた紺ブレ
左側:夏用の生地で仕立てた紺ブレ
どちらもアンコンのダブルで仕立てた紺ブレとなります。
冬用の方がお色味が濃く夏用の方が明るいと違いはありますが
基本的には同じ仕様で仕立てております。
ではどこが違うのか簡単にご案内していきたいと思います!
1、生地の透け感の違い
基本的には冬用は風を通しにくくするために生地の透け感は少なく
夏用は湿気を逃がすために生地に透け感がございます。
冬用の生地で仕立てた紺ブレ
夏用の生地で仕立てた紺ブレ
背中の部分をご覧頂くとその違いがはっきりわかるかと思います。
この違いにより夏でも快適に過ごしやすくなっております。
2、裏地の有無
生地が薄くても裏地があるとその効果は半減してしまいます。
そこでおすすめなのが裏地が入る面積を極力少なくする仕様です。
冬用の生地で仕立てた紺ブレ
冬用の生地で仕立てた紺ブレは一般的なスーツでよく目にする「総裏」と呼ばれる仕様です。
首の部分から腰の部分まで裏地が入っており
涼しくなる季節のおすすめの裏地の張り方になります。
夏用の生地で仕立てた紺ブレ
冬用の「総裏」に対して夏用の紺ブレは「大見返し(アンコン仕立て)」と言われる仕様となります。
「大見返し」とは一般的に聞きなれないかとは思いますが
極力裏地が入る部分を少なくし
また裏地の面積を少なくすることで生じる生地の痛みを抑えるべく
見返しの部分を通常より広く取っております。
ジャケットの型崩れも防止しつつ涼しさも確保する。
夏用の仕立といっても過言ではない仕様となっております。
「大見返し」自体は生地の使用量も増えるので多くのオーダー店ではオプション扱いとなっております。
しかしグローバルスタイルではオプション料金なしでお選びも頂けますので
是非オーダーの際にスタッフにお伝えください。
3、ステッチの入れ方
あまり聞きなれない言葉にステッチというものがございます。
ステッチとは基本的に衿の外側の部分に入るミシンの縫い目を指します。
右側の冬用の生地で仕立てた紺ブレは定番の「AMFコバ」と言われるステッチになります。
AMFとはアメリカン・マシン・アンド・ファウンドリーの略となっており
手縫い風の雰囲気をミシンで表現しています。
またコバとは衿の外側ぎりぎりにステッチを入れる仕様となります。
では左側の夏用の生地で仕立てた紺ブレは「AMF5mm」と呼ばれるステッチになり
冬用と同じAMFですが衿の外側から5mmの位置に入れることでカジュアルさを表現しております。
また夏用の紺ブレは「総ステッチ」と呼ばれる仕様で仕立てており
背中の中心や肩線、腕の部分にもステッチを入れております。
「AMF5mm」と「総ステッチ」にすることでカジュアルさを表現し
見た目の印象から軽やかな仕様となっております。
本日は簡単に冬用のスーツと夏用のスーツの違いをご紹介いたしました!
実際に触って着て頂くのが一番わかりやすいと思いますので
是非店頭で試してみてください!
本日も皆様のご来店心よりお待ちしております。
GINZA Global Style PREMIUM KITTE大阪店 店長 片山