こんにちは。
鈴木(晴)です。
先日、この広小路店に新しいモデルが追加されました。
それがこの『Heritage J 2.0(ヘリテージ)』です。
このモデルの魅力・特徴を紹介します。
Heritage J 2.0とは
ヘリテージは「遺産・伝統・継承」という意味です。
日本が誇るハンドメイドの最高技術と、現代的なマシンメイドとの融合から生み出される、グローバルスタイルの最高級ラインです。
着る人のシルエットを最大限に美しく見せ、まるで着ていることを忘れてしまうような究極の着心地を体感できます。
この価格帯でこれだけの着心地を実現できるのは他はないと言っても過言ではありません。
では実際、他の通所モデルと比べて何が違うのか。
①イセ込み
縫製を語るうえで欠かせないのがこの「イセ込み」という技術です。
これは異なる長さの布を同じ長さになるように縮めながら縫い込んでいく縫い方で、主に肩回り・袖回りに使用されます。
肩回りのイセ込みは、通常モデルに比べて倍近い量をいせ込んでいくので、前肩が多い日本人の方により合わせることが出来ます。
また、袖付けに関してはイセを入れすぎるとマニカ・カミーチャと呼ばれるシワが入るのですが、そうならないギリギリまで入れ込んでいるのでアームホールや袖筒はゆとりがあるのに腕は上げやすいという不思議な感覚になります。
②クセ取り
テーラリングにおいて重要なもう一つの要素がこの「クセ取り」です。
これはアイロンのプレス過程で生地を伸び縮みさせることで体に沿った皺のないスーツに仕上がり、襟元や腰への吸いつきをよくするという技術です。
一番わかりやすいのは上衿です。
パターンオーダー等の低価格帯オーダーではクセ取りを最低限しか行わないので二枚襟と呼ばれる製法で工程を省いています。
二枚襟は襟を二つのパーツで構成し、首周りに沿ったカーブを容易で安価に作り出すことが可能ですが、襟の吸いつきが弱くなり、襟浮きがしやすいという弱点があります。
ヘリテージをはじめ、ビスポークスーツなどは一枚襟でパーツ分割はせず、アイロンで伸び縮みさせカーブを作り出しています。
その工程が着心地に繋がっていきます。
ぜひグローバルスタイルの最高級仕立てを試してください。
鈴木(晴)