こんにちは。
やっと気温が下がり秋めいてきました。
そろそろスーツを準備される方も増えてきているのではないしょうか。
スーツを買う場合、既製品、パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーなど様々な選択肢があり納期や金額、品質など様々な要素からご自身に合うものを検討されるかと存じます。
現代のような情報社会ではインターネットやSNSで検索をかけると多くの情報を得ることが出来ますが、何がどう違うのか、何が正しいのか、取捨選択は非常に難しい部分もあるかと存じます。
一番は多くの店舗に出向き実際に見る、経験することによって情報を集め選択することが好ましいかとは存じますが、中々そのような時間を割くのも難しい部分もあります。
少しでもご検討される際のヒントになればと思い、私なりの考えをお伝えさせて頂こうと存じます。
まず、グローバルスタイルはパターンオーダーの専門店でございます。
パターンオーダー、フルオーダーなど一口にオーダーと括ってもその内容には大きな違いがございます。
何を以て良しとするかは視点によって変わってきますので、一概には言えない部分が大いにございます。
それぞれの呼称についても明確に定義されている訳ではなく、お店によって表現の仕方は自由というのが現実です。
カスタムオーダー、メイドトゥメジャー、パターンオーダーなどと表現される場合は同じようなオーダーシステムの場合が多いです。
フルオーダー、ビスポークという表現はまた別のオーダーシステムになります。
フルオーダーと謳っていても実は上記のパターンオーダーと同じようなシステムのお店もあり、非常に難しい部分でございますが…。
いずれのオーダーシステムでも大きく考えれば同じオーダースーツというカテゴリーとなりますが、それぞれのプロダクトは設計思想、製造工程など様々な面において全く別の物なのです。
F1のレースに出るようなレースマシーンと街中で見かける普通乗用車、大きなカテゴリーでは同じように「車」ですが、性能や設計など全く違います。
撮ったその場でプリントができるインスタントカメラとレンズだけでも数百万円するような一眼レフカメラ、どちらも「カメラ」ですがこれもまた全く違うプロダクトです。
それぞれに異なる目的や用途があり、性能や使い方はそれぞれの目的や思想によって大きく違ってきます。
異なるものを目指して作られている以上、その違いは一概に良い悪いで判断することは難しいです。
同じようにフルオーダースーツとパターンオーダースーツ、更には量販店で売られている既製スーツ、同じ「スーツ」でも多くの部分において全く違ったアプローチがなされているプロダクトであります。
フルオーダーこそ至上という認識の方もいらっしゃるかと思いますが、それもまた一視点からの見方になるのかと存じます。
それぞれに長所短所があり、万人にとっての正解を一つに絞ることは難しいです。
異なるゴールを目指しているからこそ金額や納期などのその製品を手に入れるためのコストが大きく違って当然なのです。
まだまだ初めの部分のお話しかできておりませんが長くなりすぎてしまうので本日はいったんこの辺りまでに致します。
次回以降も深く考えていきますので、長くなりますが是非お付き合いいただけますと幸いで御座います。
MARUNOUCHIグローバルスタイル 横浜スカイビル店
曽根