スーツ選びって、一見「サイズが合ってるか？」「色どうする？」くらいの簡単な話に見えて、

 

 

実は細か～～い沼ポイントがいくつもあるんです。

 

 

 

 

その沼のひとつが「ベント」

 

 

ジャケットの後ろに入っているスリットのことです。

 

 

街中で歩いている男性を後ろ姿で眺めていると（変な意味じゃなくて）、

 

 

「あ、この人センターベント派ね」

 

 

「なんか仕事できそうなサイドベンツだ」

 

 

みたいに、意外と性格まで見えてくるレベルで個性が出ます。

 

 

今回は、そのセンターベントとサイドベンツの由来や特徴を、

 

 

ちょっとゆる～く、でもちゃんとわかった気になる感じで解説していきます。

 

 

 

 

まずは日本のスーツでよく見かけるセンターベントです。

 

 

ジャケットの後ろのど真ん中に「ピッ」と入ってる、あのスリットです。

 

 

実はこれ、イギリス発祥なんです。

 

 

イギリス人が乗馬をする際に、ジャケットの裾幅が狭くなり動きが窮屈になるのを防ぐため、

 

 

裾を割って馬にのりやすくしたことが始まりなんだそうです。

 

 

ビジネスシーンに多く、細身のスーツや丈が短めなスタイリッシュなスーツが好きな方におすすめです。

 

 

また、カジュアル寄りのコーデが好きな方、無難に外したくない方にもおすすめです。

 

 

 

 

一方、後ろに左右２本スリットが入っているサイドベンツ。

 

 

こちらもイギリス発祥です。

 

 

昔の騎士がサーベルを腰に携帯する際、抜いたり下ろしたりする動作をスムーズにするために、

 

 

ジャケットの両脇に切れ込みが入れられました。

 

 

つまりサイドベンツは、紳士のエレガンスを守るために作られたデザイン。

 

 

さすが英国、理由までちょっと気品ある。

 

 

この 動きやすいデザインは、後に軍服のディテールとしても採用され、

 

 

最終的に現代のスーツデザインに引き継がれました。

 

 

動きや風の流れに合わせて大きくなびくため、エレガントな着こなしになるので、

 

 

丈が長めのスーツとの相性が良く、クラシックなイメージが好きな方におすすめです。

 

 

 

 

センターベントとサイドベンツって、見た目はちょっとした違いなのに、

 

 

そこに流れてくる歴史とかこだわりを知ると、急にスーツって面白く見えてきますよね。

 

 

結局のところ、どっちが正解とかはなくて、

 

 

「自分が気分よく着られるか」

 

 

これが一番大切です。

 

 

歴史と文化と、ちょっとの遊びゴコロが詰まった「日常の相棒」。

 

 

次にスーツを選ぶとき、今日の知識が「あ、これ自分に合ってるかも」っていう小さな自身につながりますように。

 

 

 

 

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