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仕立てのおはなし【博多駅中央街店】

2022.06.06 GINZAグローバルスタイル・コンフォート 博多駅中央街店
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月初は真面目なブログを。

 

素材のおはなし【博多駅中央街店】

 

先月の素材のはなしの続きです。

 

ドレスクロージングにおいて素材と仕立ては切り離せません。

 

素材には個々人の相性や好みが大きく反映されるのでこれといった正解のようなものはないのですが、仕立ては別である程度の正解が存在します。

 

正解というより着る目的がはっきりしているという方がニュアンスとしては近しいかもしれません。

 

今回はメンズドレスクロージングに絞ってお話し致します。

 

男性がスーツを着る目的として「立体的に見せる」が全てです。

 

女性に比べて体が平面的である男性はスーツを着て立体的に見せる必要があります。

 

そのためにバストとウエストに差をつけくびれを付けます。

 

また、ヒップと太ももにカーブを付けヒップが美しく見えるような工夫をしております。

 

もちろん、「どう着たいか」がベースにありますので、くびれを付ける付けないは個々人の取捨選択にはなりますが、背景として立体的というのは切り離せません。

 

では仕立てにおいて最も重要な部分はどこかというと「肩」です。

 

同じ質量の荷物を持つ際にトートバッグで持つかリュックで持つかで力の感じ方が違うかと思います。

 

力のモーメントは距離に依存しますから当たり前ですが。。。

 

簡単に言うとおんぶとだっこ。

 

おんぶの方が軽く感じます。

 

スーツにも同じことが言えて背中心で質量をとらえるか肩全体で質量をとらえるかで質量の感じ方が全然異なります。

 

それが分かるのが肩線が直線か否かです。

 

フルマシンメイドで仕立てるスーツだと肩線が直線になり、前型体型が多い日本人とはあまり相性が良くありません。

 

しかし、肩の部分をアイロンで曲げながら作るハンドメイドのスーツは肩線がカーブを描き、肩に吸い付くようになります。

 

このことを「ノボリ」と呼んだりします。

 

ただ、肩線が前にカーブを描いているものだけが良いスーツではありません。

 

イタリアを代表するサプライヤーは肩線を後ろにカーブさせジャケットを正面から見た際に肩線を見せないようにし、すっきりと見せるという仕立てのものもあります。

 

鳩胸体型が多いイタリア人ならではの仕立てと言えるでしょう。

 

肩に影響するもので忘れてはいけないものが肩パッドです。

 

厚いものが良い・薄いものが良い・ないほうが良いは生地との相性、テーラーの考え方に大きく依存するので言及できませんが、個人的には薄いものが好きです。

 

 

普通であればここで弊社HPのモデル紹介から抜粋をし「モダンクラシックがカイザーが云々」が流れかと思いますが、HPを見て頂ければわかるので私からは割愛させて頂きます。

 

実際に私が何を着ているのかをご紹介し、メリットデメリットを説明させていただきます。

 

 

 

〇ミケランジェロレジェロ

 

 

 

私が一番着ている回数が多いものがミケランジェロレジェロモデルになります。

 

ライトを意味するレジェロの名を冠するように軽さを追求したモデルになります。

 

先述した肩線が曲線になっているハーフハンドのモデルでボディはフル毛芯です。

 

大きなデメリットはないのですが少しだけアームが太いのが気になります。

 

もちろん補正で解消できるので正直文句なしです。

 

 

 

〇ミケランジェロサルトリアダブル

 

 

 

弊社の高級仕立てラインのミケランジェロのフラッグシップであるサルトリアモデル。

 

実はシングルを仕立てたことがなくダブルしか持っておりません。

 

着やすさは上述しておりますレジェロモデルに匹敵するものがあり、個人的に好きなポイントがゴージラインがハイゴージでラペル幅が太くできるというところです。

 

個人的にラペルは10㎝以下のものは着たことがなく太ければ太いほど良いと思っているタチなのでラペル幅が太くできるというポイントはかなり大きいです。

 

デメリットを強いて申し上げるのであればフル毛芯のダブルは前身頃部分が暑すぎて滝汗をかいてしまうくらいでしょうか。(笑)

 

こちらも文句ありません。

 

 

 

〇カイザーサルトリア

 

 

 

ミケランジェロから数年経って生まれたカイザーモデルはそこまでミケランジェロモデルとの差はないので、着やすさに関して上述通りではあるのですが肩回りが少し重たい印象です。

 

その分構築的で「スーツ着ている感」はすごくあるので好みの問題だと思いますが…。

 

あとゴージラインがミケランジェロに比べて少し低いので同じラペル幅であってもカイザーの方が少し小さく見えますね。

 

私が着ているものは自分でアイロンで癖付けをし5mm程広げました。

 

 

 

〇アンコン

 

 

 

アンコンストラクテッド(非構築的)の名を冠すモデルで肩パッドが入っていない非常に楽なモデルです。

 

サイズの上限の問題により入社してずっと着られなかったのですが入社当初より30キロほど体重が落ちて入るようになり着用頻度が増えたモデルです。

 

モデルの都合上シングルピークが出来ないのがデメリットでそれ以外は文句ありません。

 

基本的にシングルノッチならこれでいいと思っております。

 

社内でもアンコンを着ている人は圧倒的に多いかと思います。

 

 

 

〇アンコンダブル

 

 

 

上述したモデルのダブルブレステッドタイプなので着心地は軽くとても着やすいのですがローゴージです。。。

 

もう少しハイゴージなら文句ないのですが。。。

 

 

 

さて少し長くなりましたがモデルのご紹介を致しました。

 

弊社のスーツにかかわらず、皆様のスーツ選びの基準になれば幸いでございます。

 

博多駅中央街店

中村

 

一応、ネクタイとシューズは全て変えている写真を使っておりますので、ご参考いただければ非常に嬉しく思います。

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