素材のおはなし【博多駅中央街店】
名詞で使う「話」と動詞で使う「話し」は意味が違います。
こういうの好きなんですよね。
「下さい」と「ください」
「教授」と「教示」
「頂戴」と「預かる」
おそらく言葉の潔癖症なので考えすぎですが、品位は話す言葉や書く言葉に依存すると思います。
5月の頭ということもあり、真面目なブログを執筆致します。
今回はメンズドレスウェアの素材について。
そこまで多くありません。
列挙すると
・ウール
・シルク
・モヘア
・カシミア
・リネン
・ヘンプ
・コットン
・ポリエステル
・ポリウレタン(ライクラ)
・ポリアミド
くらいでしょうか。
化学繊維系で名前の知らないものはご容赦ください。
その中でも大きくアニマルファイバーとシードファイバーかに分かれます。
アニマルファイバーは弾力があり皺に強く、シードファイバーは張りがありパリッとしたイメージです。
ことスーツにおいて多く用いられるのがウールです。
お風呂に入らなくても臭くない羊の毛の特性を活かして防臭防汚効果があります。
その糸を何本かで撚ることによって弾性力が増し、キックバックを強くします。
髪の毛より細い繊維を使うことで滑らかな光沢があり、独特の艶感を演出することもできます。
以上に従いウールが良く用いられるのですが、ここに+αをしたい時にほかのファイバーを混合します。
カシミアを混ぜるとより艶っぽく
シルクを混ぜるとギラっとした艶感になり
モヘアを混ぜると張り感が増しシャリ感が出ます。
リネンを混ぜると独特の皺感が出て
コットンを混ぜると生地に表情が出てきます。
〇ウール100%(ゼニア・トロフェオデニム)のスーツ
〇ウール100%(ゼニア・エレクタ)のパンツ
〇ウール71%シルク15%リネン14%(ロロピアーナ・デニムタイム)のスーツ
〇ウール100%(フォックスブラザーズ)のジャケットにリネン100%(スペンスブライソン)のパンツ
〇ウール100%(フォックスブラザーズ)のジャケットにコットン100%(マツキ430g/m)のパンツ
〇コットン99%ポリウレタン1%(コーデュロイ・デュカヴィスコンティ)のスーツ
5月となり初夏を感じる季節になりました。
スーツ離れが進む中、改めてスーツを着る意味を見直し、考え直し、着る悦びをお伝えすることができればと存じます。
これからもよろろすお願いするます。
博多駅中央街店
中村
長い長いフリでした。